蓼沼紘明『いのち輝け 二度とない人生だから』

東京図書出版、四六判477頁、定価:本体1800円+税

 

本書は、1943年に中国の満豪開拓青年義勇隊訓練所に生まれ、東京都庁庁、東京地方裁判所、そして法学館憲法研究所などに勤めてきた筆者が、自身が生まれた後、小中高大学、就職、退職と時系列に沿ってご自身が経験したことと、その時々の政治・社会問題について一冊にまとめた本。「おわりに」に書かれているとおり、「私的な経験と公的な部分」が混在しており、もう少し分けたり、全部書こうとしない方がよかったのではないかと思いましたが(そのため、480頁弱の分量になっていますが、奇跡的な価格に抑えられています)、大学闘争や就職試験の面接に際しての警察の関与、裁判所に対する自民党議員の電話など、個人的な体験の中にいくつもの興味深い・貴重な内容があり、活字として残していこうという著者の強い思いを感じました。本書は蓼沼さん(法学館憲法研究所関係で色々とお世話になりました)からいただきました。

 

東京図書出版ホームページ

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