本作品は、1910年の韓国併合に始まる朝鮮人、在日韓国・朝鮮人に対する差別問題について、1948年のGHQと日本政府による朝鮮学校閉鎖令や2010年の高校無償化制度からの排除など、日本における朝鮮学校・民族教育の苦難の歴史を中心に描くドキュメンタリー。高賛侑監督による2019年日本映画。

 

大変よくまとまっており、現在に至るまでの朝鮮学校に対する差別問題を知る上で勉強になる映画です。GHQも日本政府も本当にひどい。これに対して、今に至るまで闘いが続くとは。映画には、私が憲法を教えた金星姫さん(弁護士。私は2000年度から2007年度まで朝鮮大学校の法律学科で憲法を担当し、私が教えた学生のうち12人が弁護士になっています)が裁判闘争のインタビューで登場し、その活躍ぶりが嬉しかったです。また、映画では元シネカノン代表の李鳳宇さんが登場しますが、私の研究室にはサインがあります(掲載画像1枚目。私は直接会ったことはなく、私が顧問を務めていた札幌学院大学鉄道研究会の部員が、学外の映画サークルで李さんに会った時に、私が頼んだわけではないのですが、映画好きの私のためにサインをもらってきてくれたのです)。

なお、この映画は、6月8日に西東京朝鮮第二幼初中級学校で開催された朝鮮学校を支える町田市民の会主催の上映会で見ました。ここに行くのは初めて(2枚目)。映画上映前に申俊植学校長の案内で校内見学をしましたが、いい学校ですね。申先生と名刺交換し、お話ししたところ、今沖縄の弁護士として活躍している白充さん(彼も私の授業を受けていました)が福井時代の教え子とのことでした。主催団体が町田の議員にも招待状を出したそうですが、当日唯一参加していたのが池川友一都議(共産党)。共産党は総聯系とは距離を取っていると思っていたのですが、池川さん、素晴らしいです。池川さんは和光大生の時、私の憲法の授業を取っていたのですよね。色々なところで人との繋がりがあるものだなあと思った1日でもありました。

 

「アイたちの学校」ブログ

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