「彼じゃない。」と彼女がそう言った。それで、私たちは死体を大まかに片付けてから前に進み続けた。
ナズ。
9S。
ヨルハ9号S型。
もっとたくさんのことを思い出した。彼についてのたくさんのことを。だが、観察が真面目すぎて彼にとって「僕」は仲間のような者というより......むしろモニターのようなものと言ったほうがいい。何もかも彼のすべてを記録している。
だが、これがおかしい。僕は何かを聞きたいが、体がいつも頭の命令に従わない。刀が取り上げられて彼の鼻先を指した。
この動作と角度はとても言い切れない懐かしさをもたらした。「僕」はそんなことをしたことがあったか?しかも何回も何回も?脳の回路がお互いにぶつかり合って記憶のデーターは残ったわずかの部分に繰り返してブラウズされる。
へいらっしゃい
