瀬名泉が足を止めた。
「ええ、瀬名、どうしたか?2Aは目の前だぞ。」と羽風薫が言った。
「羽風、さっきのは意味ないじゃないか?」と瀬名泉が振り向けて薫の目を見て笑って言った。「遊くんにせよ、そいつにせよ、全部俺のだ。
一人は家族の弟で、もう一人は特別に気を配る後輩だ。
瀬名泉が挑発気味に羽風薫を見ている。
「え?そんな―、じゃあ、もう一度聞いてあげる、その男の子とたんぽぽちゃん、誰を選ぶか?」羽風薫がずるい狐のように笑った。「ちなみに、たんぽぽちゃんは後ろにいるよ?」
なに?!瀬名泉が頭を振り向けて見たら、杏が資料を抱えて2-Aの教室の前で立った。
さっきのは彼女が聞こえたか?あ、超、超しつこい......!
瀬名泉の顔が突然真っ赤になった。
「ははは、早く答えようよ、瀬名?」
目の前のはぶん殴りたい羽風薫で後ろにいるのは静かに彼たちを見ている杏だ。
「ツッ、超うるさい......!も、もちろん遊くんだ!そいつはどこかいいか、女子力もないし、冴えないから......」
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