「昔の所持者の中に、北条貞時という人がいた。そいつは鎌倉時代後期の北条氏一門の武将で、鎌倉幕府第九代執権だ。執権に就任する時にまだ13歳の子供だ。彼の小さい頃の様子を見なかったのはちょっと残念だけどね。」
「私を手に入れるために、前任の主人の墓を掘った。出てこられるのは嬉しいけど、こんなやり方じゃむちゃくちゃじゃないか。だからあまり彼のことが好きになれないのだ。」
「彼が部屋に閉じこもって自分がもっともっと長く生きたいって私に言った。もし私が叶えてあげられるなら、彼のそばにずっといられて死ぬときでも一緒にって。こういうことに力不足だけど、確かに前の執権者より長く生きてた。」。
鶴丸はとても落ち着いた顔をして喜びも悲しももなく、ただ静かに手に持つ空っぽな茶碗を見つめている。声が低くて穏やかだった。彼女は彼が普段の鶴丸とすこし雰囲気が違う気がしたが、記憶が欠落したのでよくわからないのだ。
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