「いかん......せめて、前田は安全かどうかを確認できたあとで」と一期がやはり諦めない。
「大典太殿はあまり知らないけど、三日月の言ったことによってたぶん悪い人じゃないらしいが、そして出会ったその日に前田も食べ物にしていないので、傷つけることもしない。」鶴丸はもうここに座って休むことにした。
「もしあの方は無意識に......鶴丸殿、本能ってものはそんあに簡単にコントロールできないものだよ。」
「一期は兄としての気持ちもわかるんだけど、でもこれで自分を傷つけるのは許さないから。」
「でも......」
「よく考えて、たとえ今彼たちに追いつけたら、貴方いまこんな弱々しい様子を前田が見るときっと心配するんだろ?」一期がちょっと動じたのに気づいたので説得し続けることにした。「そして前田ちゃんも貴方が教え導いてきた子だろう?自分の教育に自信を持てよ。」
「じゃ、明日朝っぱら出発するね。」
鶴丸がようやく胸をなで下ろした。
夜になって彼らが割とキレイな所を探してそこで休むことにした。一期が鶴丸のそばに靠れて目を閉じて休もうとする気はまったくないようだ。「また弟たちのことを考えてるか?」鶴丸が彼の背中をこすって言った。「その子達はあなたに対する不満が多いぞ。」
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