契約に問題が生じるなんて普通の悪魔にとって逆に面白いことになった。ただしセバスチャンのような完璧主義で思想的な潔癖を持つ者には、美学に傷としか思えないのだろう。
セバスチャンは坊っちゃんを抱えて罪の城で自分に属する空間に入った。腕の中の坊っちゃんを見ると顔色がすごく悪かった。すると、手を軽く振って別荘を作った。もう慣れているかもしれないが、目の前に立ったのはファントムハイブの屋敷だ。細部は言うまでもなく完璧で、全く同じなのだ。
階段を登って部屋に入って坊っちゃんをベッドに下ろしてから出ていった。
しばらくして、坊っちゃんはすこし意識が戻った。体力がだいぶ回復したが、体には針に刺されたような痛みがまだ残っている。意識がまだ混乱しているうちにセバスチャンが傍にいるのを一瞥した。彼は声を振り絞って「セバスチャン...!」と叫んだ。
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