今日の3題です。
「ちびノート」で1970年代のメモから、ごくごく最近(ヘタすると今月とか)の英語表現まで、ちまちまと英語表現の復習をやっております。そうすると、「あれ?この表現は最近色々なところで聞くな。昔はこういうのなかったような・・・」と思う表現に出会います。完全ではないかもしれませんが、そんな疑問が湧いた時にはChatGPTなどAIに「この表現は新しいですか?いつ頃から使われていますか?」と投げてみます。
昔だったら、20冊近くある「ちびノート」を端から全部くって調べなくてはならなかたでしょう。![]()
では、今日はそのような表現からスタートしたいと思います。
Here we go!![]()
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自動運転車。self-driving carとかautonomous vehicleと言われます。![]()
都会ではもちろんのことですが、交通の便がよくない地方でこれが走ってくれたら住民は助かりますね。車を持っていない人の通院や買い物を助けてくれます。
地方では交通量が少なく、道路構造が単純であることから、AIにとって予測困難な状況は少ない。だから、自動運転車によるサービスが発展する可能性はあるとのこと。![]()
でも、人口を考えると・・・
1) 「最大のネックは、自動運転車のサービスで採算が取れるかどうかだ」
The biggest ( ) ( ) is whether the service can be operated profitably.
ヒント:「くっつく」「点」と言います。
The biggest (sticking) (point) is whether the service can be operated profitably. W
答えはsticking pointです。これが「問題点」「足を引っ張るポイント」。いわゆる日本語で言う「ネック」にあたります。
例文を音読してみて下さい。
The biggest sticking point is whether the service can be operated profitably.
最大のネックは、そのサービスを採算ベースで運営できるかどうかだ。
The interpretation of the law is the only sticking point. W
「法律の解釈が唯一のネックだ」
この表現は米国とイランの紛争についてABCのストリーミングサービスでニュースを聞いていたとき、度々耳にした表現です。
The biggest sticking points in the ceasefire talks are the hard-nosed attitude of Israel, which refuses to stop its bombing in Lebanon, and a supposedly huge amount of reconstruction fund that would be provided to Iran.
「停戦交渉における最大のネックは、レバノンへの爆撃停止に応じないイスラエルの強硬姿勢と、イランに提供されるとされる莫大な復興資金である。」
例えばこんな感じでしょうか。このニュースが更新される度に、sticking pointは、sticking pointは・・・と聞きます。sticking pointだらけですよね。実際。
さて、「足を引っ張る点」「問題点」の意味で使われているsticking pointですが、他の言い方をするとproblem, bottleneck, obstacleなどです。この中のbottleneckの最後だけ取って「○○がネックだ」と日本語で使うようになったのは1980年代頃からではないかとのこと。そしてsticking pointという言い方は、なんだか最近になってよく聞く表現です。きっと近いうちに「○○がスティッキングポイントだな」と日本語に入ってくるでしょう。今は筋トレの用語としてしか使われていないようですね。![]()
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では、次の問題に行きましょう。
「昨日、この資料を終らせようと残業して頑張ったのに!」
同僚が朝から不機嫌です![]()
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会議の資料を任されていたのですが、今日の昼だと言われていた締め切りは、明日の昼まで延ばされたそうです。他の課から「時間的にきつい」と要望が出たから。実は、もともとの締め切りは3日後だったとか。う~ん、何度も変更されるのは困り増すね・・・![]()
「こんなことなら、昨日の友達との約束キャンセルしなくてもよかったな~」
2)「締め切りが何度も変更されるので、彼女がイライラするのも当然のことだ」
The deadline keeps getting changed, so her frustration is ( ). W
ヒント:「正当化する」に「~できる」と言う意味を作る接尾辞がつきます。
The deadline keeps getting changed, so her frustration is (justifiable). W
justifiableは「正当と認められる」「弁護できる」という意味の形容詞です。このように「無理もないね」「わかるよ」という場面でも使います。
It is understandable that S+V
It is natural that S+V
It is no wonder that S+V
これらが同じように「~も無理はない」「~は当然だ」「~も不思議ではない」という意味ですが、これらに比べるとjustifiableはちょっと堅い言い方になります。
例文を音読してみて下さい。
It's justifiable to be nervous before your first public speech.![]()
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「初めて人前でスピーチするのだから、緊張するのも当然ですよ」
There are situations where it is justifiable to use violence in self-defense.
「正当防衛として暴力を用いることが正当化される場合もある」
では、justifiable homicideは何のことでしょうか?
「正当殺人」で、自分や他者の生命に危険が及んだ際に身を守るためにやむを得ず致死的な力を行使することです。犯罪ドラマや法律ドラマに出てくる表現です![]()
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このjustifiableという表現も最近になってよく耳にするかな、と思う表現です。実際は法廷など正式な場で使われる事が多かった表現が、様々な効果を狙って日常会話の中に入って来て定着したのでしょうか。
では、最後の問題にいきましょう。頑張って下さい。
ある転職サービス会社の調べによると、「昇進に興味がない」とする従業員の割合は58-61%だそうです。責任が重くなることを避ける傾向や、ワークライフバランスを第1に考えたいとする態度などが背景にあるようですね。
がむしゃらに働いて、いわゆるcorporate ladderを上っていこう、はもうhistoryなのでしょうか。自分の部下を育てたいマネージャーの中には、「なんだか最近の新人達は、のれんに腕押し、って感じでさあ・・・」と嘆く人もいるでしょう。でもそこは、時代だと割り切るしかないのかな。
3)「マネージャーもその点は折り合いをつけなくては」
Managers will have to ( ) ( ) ( ) ( ) that. K
ヒント:直訳すると「~と条件に至る」くらいの意味になります。
Managers will have to (come) (to) (terms) (with) that. K
come to terms で「<人と>合意に達する」という意味ですが、come to terms with Oとなると「(困難などを)あきらめて受け入れる」として使われます。terms and conditions「契約条件」「利用規約」で使われるtermsです。
では、例文を音読してみて下さい。
A lot of people have to come to terms with the fact that they won’t make it all the way to the top. K
「多くの人がトップまで上り詰めることはできないという事実を受け入れなくてはならない」
Urashima Taro could not come to terms with the fact that hundreds of years had passed.
「浦島太郎は何百年もの歳月が過ぎていたという事実を受け入れられなかった」
このようにcome to terms with the factとすると次に節(S+Vを含む形)を持ってくることができるので色々なことが言えそうですね。
名前が・・・違う?
北中米ワールドカップが始まってすぐの頃![]()
フランス対セネガルの試合がありました。朝早くだったので、朝食を作りながら見ていると、「フランスのスター、エムバペ!」という声が聞こえました![]()
おお、かの有名なエムバペ選手だ、と、料理をする手を止めてエムバペ選手の姿を探しました。顔を忘れてしまっていたので、めまぐるしく動き回る青いユニフォームの背中のアルファベットを読もうとしました。
それっぽい選手はいましたが、背番号10の上にはMbappeの文字。
エムバペ?・・・これ?
まさにそれ、でした。最初のアルファベットを「エム」とアルファベット読みするの?そんなのアリかな・・・と思って調べてみると、本当の発音は
「ンバッペ」
こうなるようです。
どうやら、「エムバペ」と呼ぶのは日本だけのようです。日本語において子音の「ン」から単語を発音するのは難しいですからね。
試しにこのスペルを書いて職場のイギリス人とアメリカ人に「これ、どう発音しますか?サッカー選手の名前です」と見せたところ、誰も発音できませんでした。
「あえて発音するなら・・・ン、バッペかな?いや~、わからん」
「無理無理、発音できない」
などと言われました。でも
「じゃあ、最初のアルファベットを『エム』と読んで、『エムバペ』は?」と聞いた所、3人とも「それはやらない」と言っていました。
確かに、アフリカ系の言語では最初の音がngで始まる単語がありますね。
N'Djamena「ンジャメナ」=チャド共和国の首都
Ngorongoro「ンゴロゴロ」=タンザニア連合共和国にある州都
日本語話者の私たちでも言おうと思えば言えなくもないのですが、発音しやすいように名前を変えて呼んでいるのですね・・・。
そんなことしていいの?と思うかもしれないですが、言語特有の「発音できない」「発音しない」はあると思います。
フランス語では語頭のh-を発音しないそうです。Hirokoという名前の知り合いは、ご主人がフランス人ですが、
「イロコ、って呼ばれるよ」
と言っていました。
英語ネイティブは日本語を発音する際、最後に-eが来ると「エ」ではなく「イ」になります。
「枝豆」→「エダマミィ」
「サスケ」→「サスキィ」
「ケンスケ」→「ケンスキィ」
また、スペイン語話者がsp-始まりの単語の前にe-の音を入れるのも有名ですよね。That's really special.などをスペイン語話者が発音するとThat's really e-special.となったりするそうです。
そう言うわけで、日本の人々が「エムバペ」と発音するフランスのサッカーヒーロー。発音しやすいように呼ばせていただいても、それはそれで仕方ないと私は思います。まあ、こう呼んでもご本人は振り向いてくれないでしょうけど・・・![]()
