今日の3題です。

長い年末年始のお休みが終わって、明日から出勤無気力ドンッ。そうなると、Sunday scariesとかpost-vacation bluesを感じていらっしゃる方もいるのでは・・・餅

 

2025年の初出勤の前に、しばし英語表現クイズで楽しんでいただけたらいいな、と思いますニコニコ

 

 

 TODAY'S
 

さて、相手の意見に同意する時はわりとすんなり

I totally agree!

That's a great idea!

You are right!

などなど、出てくるかと思います。

では同意できなかったらどうしましょうか。

 

1つおしゃれな表現を使ってみましょう。

 

1)「同意しかねます

ヒント:直訳すると「同意しない、でお願いします」くらいの意味です。

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I beg to differ.  V

 

「同意できません」「私は違う意見です」という場面でこのまま覚えて使って下さい。この表現は現在放送中のNHKラジオビジネス英語で学んだものだと思います。

 

もう少し丁寧にするならば、以下のように言うとよいでしょう。

 

With all due respect, I beg to differ.

 

「失礼ながら、それには同意しかねます」

 

他の言い方ですと

 

I am sorry but I have to disagree with you.

I don't think so.

I don't agree with that.

 

これらが同じ意味になります。

 

なお、同じラジオ講座のスキットには以下のような文章もありました。

 

「アルコールフリーには同意しかねます」シャンパン

 

I beg to differ on alcohol-free. V

 

では、次の問題です。こちらは穴埋めで挑戦して下さい。

 

2)「ウエスト氏は服装規定について甘すぎますセータースカート

Mr. West is too (   ) with the dress code. N

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Mr. West is too (lenient) with the dress code. N

 

日本語の「甘い」は、英語に訳しにくい単語の1つかと思います。

ここで使っているlenient (リー二エント、のような発音)は、「厳しくない、寛大だ」を表す語です。この語は特に批判的ではない中立的な立場の単語のようですが、too(~過ぎる)がついてしまっているため、この文章は批判ですね。

 

では、最後も穴埋め問題です。

 

3)「そのマネージャーは彼らの苦情を軽く受け流した

The manager gave ( ) ( ) to their complaints. 

 

 

 

 

 

 

 

 

The manager gave (short) (shrift) to their complaints. J

 

give short shrift to Aで「~を軽んじる」「~を軽く流す」という言い方です。shrift というのは名詞で「懺悔」が、このセットフレーズ以外の場面であまり出会うことはない単語かと思われます。

 

なぜ、こういう言い方をするのか、下でもう少しお話ししたいと思います。

 

 

本当は怖いガーンshort shrift

 

さて、give short shrift to Aですが、直訳すると「短い懺悔の時間を渡す」となります。

 

昔ヨーロッパで、罪人に対して死刑が執行される前に懺悔をするための時間が与えられたそうです。懺悔の時間が短いということは、すぐに死刑が執行されるということ。このため、「重要性をほとんど認めず、急いで片付ける」という意味が生まれました。

 

現在では宗教的な意味は薄まって、単に「重視しない」「真剣に扱わない」という時に使います。また、「軽く受け流す」「さっと片付ける」を表す表現としても使われます。

 

元々は命に関わる深刻な状況を表す言い方だったのだな、ということを知ると、ただ丸暗記するよりも覚えやすくなるかもしれません。

 

さて、NHKラジオ実践ビジネス英語に出てきたgive short shrift to Aを使った表現を2つご紹介します。

 

「そういった若者は法律的あるいは倫理的考慮を軽んじる」

 

 

Those youngsters give short shrift to legal or ethical considerations.  J

 

 

「近頃の小学校のカリキュラムは読み書き計算を軽んじている」学校

 

 

Grade school curriculums these days give short shrift to the three R’s.  O

 

さて、three R’sとは、reading, writing, arithmeticです。初等教育の基本として、小学校で力を入れるべきスキルと考えられているものですね。日本にも「読み書きそろばん」という言い方がありますが、まさにこれだと思います。

 

近頃ではこのthree R'sが環境問題にも使われますので、ここで最後にクイズです。

環境問題のRは何を表しているでしょうか?

 

ヒント

R (削減)

R (再利用)

R (再資源化)

 

 

答えです。地球

 

Reduce (削減)

Reuse (再利用)

Recycle (再資源化)

 

sustainableな社会を目指して、進めてゆけるといいですね虹