今日の3題です。
今日もアメリカンドッジボール風チャレンジ、少しの間お付き合い下さい。
是非声に出して、英文を発音してみて下さいね。
Here we go! ![]()
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ある講演会を聞きに行きました。
講演後の「質疑応答」。講演者が私たちに向かってこう言ってくれました。
1)「どうぞ、何でも聞いて」
英単語2語の表現をご紹介します。
Ask away!![]()
Please ask anything.
Please do not hesitate to ask a question.
これらの表現を考えて下さった方。大正解!Bravo!
askはいいとしても、なぜにaway?それって「離れて」という意味とかじゃなかったですか?
はい、副詞のawayですが、「離れて」(a village 5 miles away from here)や、「あちらへ」(Go away!)などでまず習います。
そしてawayには「(行動の連続を表して)どんどん」「せっせと」「絶えず」という意味もあります。
NHKラジオやさしいビジネス英語(杉田敏先生の番組は最初の頃はこういう名前でした)から取ったと思われる例文です。
「彼らは次から次へとタバコを吹かしている」![]()
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They are puffing away. I
この他
drink away
「どんどん(アルコールを)飲む」です。この表現には「酒を飲んで(苦労など)忘れる」という意味もあるようです。![]()
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dance away
「踊り続ける」。なお、この表現もdance the night awayとなると「踊り明かす」という意味です。![]()
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では次へ行きましょう。
友人が連休を利用して旅行に行ったのですが、泊まった旅館のサービスが期待通りでなかったそうです。
「食事は、大食堂が混雑しすぎていて食べた気がしなかったし、種類もあまり多くなかったし、洗面台の掃除がきちんとされていなかったし・・・」![]()
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2)「彼女は喜んでいるどころではなかった」(大いに不満だった)
She was (n ) (t ) happy about that.
She was (none) (too) happy about that. O
同じ事を
She was less than happy.
このように言うこともできます。
She was not happy at all.
こう言えば一番わかりやすいですね。もちろん、会話ではこちらを使って下さい
。
ただ、英語で文章を読んでいると、このnone tooというのにたまに出会います。そして私はその度、「え?どっちだっけ?」と立ち止まって考えないといけないのです![]()
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辞書にはこういう例文がありました。
We got there none too soon.
そこにどんなタイミングで着いたのでしょう?
not soon at allなのだから「遅いくらいだった」ということですね。
Cathy was none too enthusiastic about joining the beauty contest.![]()
キャシーは参加したかったのでしょうか?
not enthusiastic at allなのだから「参加したくはない」ですね。
いつかこれらのnone tooの入った文章も、す~っと解釈できるようになるといいな、と願っております。
では、最後の問題も穴埋めで挑戦して下さい。
3)「ご愛顧に感謝します」
Thank you for your ( ). O
Thank you for your (patronage). O
patronage「ペイトロにっじ」「パトロにっじ」という発音で「(店などへの)ひいき」という意味です。
この表現は日本語で言うと「毎度ご愛顧いただきありがとうございます」「毎度お引き立ていただきありがとうございます」ということです。
patronageという名詞はpatronから来ていますが、これが「(店・ホテル・劇場・レストランなどの)ひいき客、顧客、常連客」です。
以前にご紹介した17世紀のコーヒーハウスについて書かれた文章です。
Some coffeehouses were used as post offices, and patrons would visit their favorite coffee houses several times a day to check for mail.
「常連客達は郵便物を確認するために、1日に数回お気に入りのコーヒーハウスを訪れたものだ」
日本語で「パトロン」は、援助交際を連想させる意味で使われることがあります。英語のpatronにも「(事業・芸術家などの)後援者」の意味はありますが、日本語で言う「パトロン」は<俗語>だそうです。
またその動詞形がpatronize「~をひいきにする」となります。
cold
前回はhotの入った表現をご紹介しましたので、今回はcoldが入ったものでクイズを出題してみたいと思います。
それぞれ、意味を考えてみて下さい。
1) cold call![]()
2) I wanted to ask her out, but she gave me the cold shoulder. ![]()
3) She quit smoking cold turkey. ![]()
4) cold case ![]()
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5) cold comfort ![]()
6)get cold feet ![]()
では、答え合わせです。
1)「売り込みの電話」
日本語ではセールスコール、とも言われますね。「冷たい電話」ではなく、製品を売り込もうとして面識のない相手にかける電話のことです。
2)「冷たくあしらう」
give+人+ the cold shoulderで「~を冷たくあしらう」。日本語で言う「鼻であしらう」でしょう。英語では「鼻」でなく「冷たい肩」攻撃、をくらうのですね![]()
3)cold turkey「きっぱりとやめる」
go cold turkeyで「(何かを)きっぱりやめる」です。ですから、上の文は
She went cold turkey and quit smoking.![]()
このように言うこともできます。
でもなぜ「冷えた七面鳥」?
急にアルコール![]()
や喫煙をやめると、ちょうど冷えた七面鳥の肌のような”鳥肌”が禁断症状として表れるから、という説があるそうです。なるほど。
また、ネイティブに「なんでchickenじゃなくてturkeyなの?」と聞いた所、よくわからないが、羽をむしった状態でgoose bumpが目立つのは、羽が大きいturkeyだからじゃないかな?でした。
4)「未解決の事件」
"Cold Case"こういう名前のアメリカのTVドラマがあります。「コールドケース~迷宮事件簿~」。
数年前に起きた事件から、時には戦時中に起きた事件まで、その真犯人を探す刑事ドラマです。全て一話完結で楽しめました。
5)「うれしくもない慰め」
以前ご紹介した"If it's any consolation,"(少しでも慰めになるなら)と言われても、慰めにもならないようなことを指すそうです。
6)「おじけづく」
バンジージャンプをするつもりでギアを装着したのだが、橋の下をのぞき込んでしまって・・・I got cold feet the moment I looked down from the super-high bridge.![]()
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「脚が冷たくなる」日本語で言う「凍り付く」とイメージが重なりますね。


