今日の3題です。
いよいよ秋が深まる11月に突入ですね![]()
清少納言によると「秋は夕暮れ」なのですが、秋の澄み切った青空、これもまた良いですね。この季節になると西城秀樹さんの『ブルースカイブルー』を歌いたくなるのは私だけでしょうか![]()
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さて、歌うとまではいかなくても、しっかり声を出して3題のクイズにお付き合いをお願いします![]()
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では、最初の問題です。
1980年代最初の頃にNHKラジオ英会話で勉強した例文だったと思います。
単語を1語入れて発音してください。
1)「セーリングは最高に楽しい」![]()
Sailing is a ( ).
funではありません。(funだとaもつけられないので)
Sailing is a (blast). I
blastを辞書で引くと「突風」「爆発」「らっぱなどの一吹き」といった、およそ「楽しい」とは関係ない意味から始まりますが、<米略式>で「大パーティ」「楽しい催し」という項もありますね。セーリングは「催し」ではないものの、このように楽しいことに使えるのですね![]()
ちなみに辞書にはこういう用例が紹介されています。
a beer blast 「大ビアパーティ」![]()
以前、アメリカの家庭でホームステイをする高校生が、ホストファミリーから
"Let's have a blast!"
と書かれた手紙を受け取っているのを見たことがあります。
「あなたが来たら、めっちゃ楽しく過ごしましょうね!」![]()
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2000年代初頭のティーンエイジャーの言葉ですが、今でも使われますね。
また、杉田敏先生の現代ビジネス英語2004年夏号の中にもこの単語が出てきていました。
blast (口語)楽しいひととき、盛り上がるパーティ
「彼の誕生日パーティは本当に楽しいひとときだった」
His birthday party really was a blast. ![]()
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では、次に行きましょう。
季節も良くなったし、紅葉狩りに出かけようかな。お友達を誘ったのですが、こんな風に言われてしまいました。
2)「仕事で手一杯なの」
I'm ( ) ( )with my work. O
「沼」が出てくる表現をご紹介します。
I'm (bogged) (down) with my work. O
be bogged downで、「(~にはまって)身動きが取れなくなる」「行き詰まる」とい表現ですが、bogは「沼地」「湿地」です。
沼にはまっちゃったら
身動き取れそうにないですね・・・イメージから覚えられる表現です。
NHKラジオ実践ビジネス英語の中では、以下のような例文で紹介されました。
「私は仕事で身動きが取れない状態だ」
I’m simply bogged down knee-deep in work. O
ここではknee-deep「膝の高さまで」沼ってるので、これは大変そうですね![]()
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また、「行き詰まり」も表すことができます。
The economy was bogged down during the pandemic, with restaurants and bars having to close down.
経済の行き詰まり。これもbog downで言い表せます。
以前にご紹介した表現で
では、最後の問題です。これも穴埋めで挑戦して下さい。
3)「デジタル機器の過度の利用は、行動に悪影響を及ぼしかねない」
Excessive use of digital gadgets can have an ( ) ( ) on behavior. ![]()
冠詞のanなので、今回はbad influenceは使えません。
Excessive use of digital gadgets can have an (adverse) (effect) on behavior.
have an adverse effect on Aで「Aに悪影響を及ぼす」です。
ヒントのところでbad influenceはここでは使えないと書きましたが、もちろんそういう表現はありますから、
Excessive use of digital gadgets can have a bad influence on behavior.
このように言うことも可能です![]()
そう考えて下さった方、Good job![]()
また、adverse「反対の」という形容詞をadversely「逆に」「反対に」「悪く」という副詞にしてみましょう。
同じ意味のことを言うとすると、どのように言えばいいでしょうか。
Excessive use of digital gadgets can adversely affect behavior.
adverselyが副詞なので、次に動詞を持ってきます。effectは名詞ですから、affect「~に影響する」という動詞と入れ替えれば良いのですね。
apples in English
Halloween
も終わりました。
これほどHalloweenと日本人が言い出したのは1990年代頃からではないかと言われています。
ユーミンさんの歌で、「リンゴの匂いと風の国」という歌をご存じでしょうか。
ハロウィーン
りんごの匂いと
風の国へ急ぎます![]()
こういう歌詞があるんです。そのせいかHalloweenがやってくると、スーパーにリンゴが並び始めることもありますが、リンゴが連想ゲームみたいに頭に浮かびます。
さて、applesですが、英語にはapplesを使った表現、諺、たくさんありますね。いくつかクイズにしてみたいと思います。意味を考えて下さい![]()
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1) the apple of one’s eye
2) They are apples and oranges.
3) apple polishing
polishは磨くです。靴磨きみたいな。
4) The apple doesn't fall far from the tree.<諺>
5) Big Apple
どこの街の愛称でしょうか?
6) An apple a day keeps the doctor away.<諺>
では答え合わせです。
1) 目の中に入れても痛くない(ほどかわいい)
My dog is the apple of my eye.
ペットのワンちゃんをとてもかわいがっている人の言葉ですね。自分の大切な人のこともこう言うそうです。
2) それらは全く違う。比べようがない。![]()
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It's (like comparing) apples and oranges.
このような言い方もできます。
Which do you like better, Akashiyaki or Takoyaki?
They are apples and oranges. It's impossible to compare them.
そうか、明石焼きとたこ焼きを一緒にしてはいかん、というご意見なのですね。
3)ごまをする
生徒がピカピカに磨いたリンゴを先生に送って点数を稼ごうとしたことから、という解説が辞書にあります。
この表現はNHK続基礎英語というラジオ番組で学習したと思うのですが、ネイティブの中には「なにそれ?」とこの表現を聞いたことがないと言う人もいますね。
ラジオ番組での台詞は
You are apple polishing!
だったでしょうか?「ごますりしてるのね!」
うろ覚えです。この番組では、マーシャ・クラッカワー先生がアシスタントで発音練習をして下さっていた、とこちらもうろ覚えですが。
4) 「カエルの子はカエル」「親が親なら子も子」
「リンゴは木から離れた所に落ちない」が直訳ですが、日本語の諺では「カエルの子はカエル」
でしょうか。
日本語の諺もそうでしょうが、いい意味でも悪い意味でも使われます。
5) ニューヨーク (ビッグアップル)![]()
なぜ人々がこう呼ぶようになったのかは、最初の入植者がリンゴの木を植えたとか、ジャズミュージシャンが歌った歌詞に入っていたとか様々な説があるようです。
6) 「1日1個のリンゴで医者いらず」![]()
この表現はNHKラジオ英会話の中で勉強しました。スキットに出てきたのかどうか覚えていないのですが、テキストに、お医者さんが憎々しげにリンゴをかじっている絵があったのを覚えています。
日本語で言うと「柿が赤くなると医者が青くなる」でしょうか?西洋では「リンゴが赤くなると医者が青くなる」ですかね?
リンゴは栄養素が豊富で低カロリーであることから、リンゴダイエットなんていう言葉もありますね。
さて、「教員=赤いリンゴ
」これがアメリカ人のイメージにあるそうです。
アメリカでは5月の最初の火曜日がTeacher Appreciation Dayです。5月というとアメリカの学校では1年の最後の月ですから、「先生、一年間ありがとう」なんですね。
なぜ先生とリンゴかは、これも諸説あるようですが、授業料が払えなかった開拓民達が学校の先生にリンゴを代わりに届けたことからというのが有力な説であるようです。
昔々、生徒を引率してアメリカでホームステイをした経験があります。そのホームステイが終わるとき、さよならパーティで私まで、こんなプレゼントをいただいたのです。
なんとももったいないお言葉。ありがたくいただき、今も持っています。
この他にもapplesが出てくる表現はたくさんあります。またご紹介していこうと思います![]()

