今日の3題です。
今日も声に出して英文を発音してみましょう。
台詞に合った表情をしてみたりジェスチャーも交えてみると楽しいですよ
最初の問題です。
3時に待ち合わせだよ、と駅の改札で待っていたのですが、そのお友達が来なかったんです。連絡もなしにです
次の日に会った時、こう言ってやりました。
1)「君はすっぽかしたね」
stand「立つ」という動詞が入った表現をご紹介します。
You stood me up.
You didn't come!だけですと「来なかったね」という事しか伝わらないのですが、stand + (人)+upを使うと「すっぽかす」という意味になります。
受動態にすると「私はすっぽかされた」が表現できますよ。by+(人)をつけて、「私は彼にすっぽかされた」と言ってみて下さい。
I was stood up by him.
また、NHKラジオ実践ビジネス英語の中で以下のような例文もあったと記憶しています。
Standing somebody up is a serious breach of etiquette.
「誰かをすっぽかすのは、重大なマナー違反だ」
さて、「君はすっぽかしたね」は、NHKラジオ実践ビジネス英語に以下のような例文でも紹介されていました。
You were a no-show. N
no-showは名詞で、辞書には「(主に飛行機で)席を予約しながら登場しない人」「(約束しながら)現れない人」とあります。
日本語で「ノーショウ」とカタカナ語として使われることもあるようですね。
では、第2問は穴埋めで挑戦して下さい。
そう言えば、君は以前にも約束をすっぽかしたな!これで二度目ではないか!!
これは御免被るよ・・・
2)「二度あることは三度ある」
Never ( ) without ( )( ).
まさに日本語のこの数字を入れて下さい。
Never twice without three times. C
once, twice, three times, four times...one hundred times
「○回め」はこのように表現しますが、その「2回」「3回」を入れるとこの英文ができあがります。
「3回目なしの2回目はない」が直訳ですが、これは諺で「二度あることは三度ある」に相当します。
また、同じ事を
What happens twice will happen three times.
とも言いますし、「いいこと(悪いこと)は3度あるよ」という
(Good/Bad) things come in three's.
これも英語の諺のようです。この言い方は日本語のものとは違っていて面白いです。
では、最後です。みなさんがカタカナ語としてご存じの英単語を使って下さい。
3)「私たちは少数派です」
We are in the minority. H
はい、日本語でも「マイノリティ」と言いますね。「少数派」です。反対の「マジョリティ」=「多数派」こちらもカタカナ語で使われています。
どちらもin the をつけて使いましょう。
NHKラジオ実践ビジネス英語には下のような例文もありました。
「それを無視する学校は今や少数派だ」
Schools that ignore it are now in the minority. H
この「ちびノート」は1990年代くらいでしょうか。「それ」とはこの当時なんだったのか、会話の内容がわからないのが残念です。
また最近ではmajority-minorityという表現があります。アメリカ人ネイティブがかかなり新しい表現だと言っていました。「少数派が多数派」?
例えばHispanicの人々はminority groupに属しますが、彼らが多数住んでいる都市をmajority-minority cityなどと言います。
私はこれが覚えにくくて頭の中でいつも「majorityがminorityである」と日本語を入れてから解釈するようにしています
渋い
言葉の意味が時を経て変わっていくことはどんな言語でも経験することです。
最近読んだ大学入試で出題された長文です。interestedという言葉が「興味を持った」という意味と「(利害)関係のある」という意味の2つの意味がある。さらに、それぞれには、uninterested「興味がない」とdisinterested「利害関係がない=公平無私の」と2つの否定語がある。それなのに、この頃ではこれらが混同されて使われていて、どちらも「興味がない」という意味だと思っている人が増えてきているそうです。
日本語にも時を経て使い方が変わったり、誤用されるようになったりする表現は多数あります。
最近私が気になっているのが「渋い」です。
もともと味の「渋い」を訳すのは難しく、辞書で調べるとastringentという単語に行き着きます。
The persimmons of this kind are astringent until they are fully ripe.
「この主の柿は完熟するまでは渋い」
bitterも使えるかとは思いますが、柿の渋さはコーヒーの苦さではないよな~、と思うので、やはりastringentでしょうか。
また、見た目が落ち着いている、とか、趣味が良い、などもありこちらはtastefulが使えそうです。高倉健さんのような「渋い二枚目俳優」(今時ならイケメン俳優というのですが)なら、a cool good-looking actorでよいでしょう。
他にも意味があるのですが、この頃そのどれにも当てはまらない「渋い」に出くわす場面が2回ありました。
大学に行き始めた生徒に「大学の授業はどう?」と聞きますと
Student A:「いや~、渋いっす。渋いっすよ・・・」
目の前で、ちょうど公開された模試の結果をタブレット上で友達と見ながら
Student B:「渋い~、渋いよ~世界史!」
こ・・・これは一体
これを今、外国人が"What do they mean?"と聞いてきたら、どうすればいいのでしょうか
まず、この日本語はどういう意味なのか尋ねてみると
「いい、ではない。でも、悪いでもない。イマイチ、に近い感じ」
ポジティブというよりはネガティブより、だそうです。(少し前にはやった言い方なら、「なしよりのあり」ですかね?違うかな・・・)
正式な英語として言うならfall short of expectationsでしょうか
大学の授業も、世界史の成績も、ちょっと期待外れだった、のでしょうね。
会話だったらuncoolなどが使えるでしょう。「かっこ悪い」「ださい」に近い意味を持っています。
では、会話調の英語にすると、以下のような感じでしょうか?
Me: "How are your classes at university?"
Student A: "Well, they are kinda...uncool."
Student B: "My World History result is uncool!"
この次はどの語が私のレーダーに引っかかるのかな?その都度こうなります。