今日の3題です。
今日もしっかり声に出してみましょう!ここにご紹介する表現は一例です。
「日本語→外国人に伝わる英語に変換!」、これを目標に。頑張りましょう(お互いに、です!)
ちょっと仕事上のことで同僚のところへ質問しに行ったのですが、質問が終わったのに、「そう言えばさ~」。別の話が始まった!こうなったら終わりこの人、nonstop talkerなのです!
あ~、これで30分は持って行かれるな・・・
1)「いるいる、そういう人」
There’s one in every crowd. A
直訳すると「どの群衆にも一人いる」です。私がNHKラジオ英会話で何十年も前にこれを学習した時は悪い意味でした。
roll one's eyes(あきれ顔をする)しながら言うような場面でした。
他にも以下のような表現が使えます。
「そういった人を知っています」
I know those types. H
「いるよね~、そういうタイプの人!」と、まさにこの日本語にぴったりだと思います。この日本語も、ある人の良い性質について、と言うよりは、悪い性質についてのコメントであることが多いのではないでしょうか(ネイティブに確認しましたが、やはり、良い意味では使わないそうです。)
まあ、ちょっと誰かさんの噂話、っていう時には「あの人すごいよね」よりも、「ちょっと聞いてよ~、あの人ったらさあ・・・」で始まる方が多いですかね
That's human nature, I guess.
人間だもの・・・
では、次に行きましょう。
退屈しちゃって困ってるときですよ。
2)「時間を持て余しています」
Time hangs heavy on my hands. N
これは「ちびノート」のNとあるため、NHKラジオ実践ビジネス英語のテキストから取ってきたもののようです。ただ、それより遡ること30年の「ちびノート」Cにも同じ事が下のように書いてありました。
I find the time hanging on my hands. C
「私は時間を持て余している」という同じ和訳がメモされておりました。
急に予定がキャンセルされてしまってぽっかりと予定が空いてしまった。そんな時に使える表現ですね。
また、「非常に退屈な」については最近こんな表現も見つけました。
like watching paint dry
watchという<知覚動詞>が使われた表現。paint「塗料」が目的語Oで、dry「乾く」が補語C。「OがCするのを見る」ですから、「塗料が乾いていくのを見る」です。・・・なるほど、面白くはなさそうですね
I'd rather watch paint dry than watch this boring drama!
そこまで退屈なら、見ることもなさそうですね、そのドラマ・・・
では、最後は穴埋めの単語問題に挑戦してください。
何かの「度が過ぎる」ことを何と言うでしょうか。
3)「彼は決してやり過ぎることはない」
He never goes ( ).
船が関係しています。
He never goes (overboard). N
overboard は副詞で「船外に」という意味です。go overboardで「船外に出る」が文字通りの意味です。船外に出てしまえば海に落ちてしまいますから、「やり過ぎ」なのでしょうね。
やり過ぎ
さて、上の例文は穴埋め問題でしたが、やり過ぎをgo too farとか do too muchで考えた方もいるでしょう。もちろん、正解です
You are going too far.
「ちょっとやり過ぎですよ」
You are doing too much.
「ちょっとやりすぎですね」
また、名詞でoverkillというのも「やり過ぎ」を表します。killという語が入っているので穏やかな表現ではないですが、決して大げさではありません。
That's overkill.
「それはやり過ぎですよ」
さて、もとのgo overboardですが、杉田敏先生の現代ビジネス英語のテキストには、下のような面白い例文もありました。
「うわっ、マイケルは今日、コロンを本当につけすぎましたね」
Whoa, Michael really went overboard with the cologne today. V
いわゆる「香害」ですかね。fragrance harrassment いやいや、この訳はmade in Japanの英語、説明なしでは通じまい・・・。
ハラスメントと言えば、下のような例文も見つけました。
「一部の乗客は怒りの度が過ぎている」
Some passengers were going overboard with their anger. V
これは「カスハラ」customer harrassmentですね。問題になっています、昨今・・・
なお、customer harrassmentも英語ではないので(made in Japan)、説明をつけると良いでしょう。
When a customer goes overboard with their complaint, it is called "customer harrassment", or Kasuhara in Japanese.
これ以上、日本独特の「○○ハラ」が増えませんように・・・