今日の3題です。
今日も日常の会話の中で使える表現を3つ、日本語から英語にしてみましょう。
Let's begin!
夏休みが近づいています
今までしてこなかったようなこと。今年は何か挑戦してみようかな・・・
こんなことをお友達が言っていますよ。
よし!まずは、やりたいことリストを作るか!
1)「その意気だ!」
That’s the spirit! C
短い文章ですが、このまま覚えて使えますね。
spiritという単語は皆さん「精神」とか、または「霊」「気力」などでおぼえていらっしゃるでしょうか。
They are in fighting spirit.
「彼らは戦う気満々だ」
このfighting spiritは日本語で「ファイティングスピリット」とカタカナ語で表現してもわかるかと思います。
That's the spirit.のspiritは「気力、気迫、勇気、熱情」という意味で使われています。
夏休みに何かやろうとしている友人の背中を押してあげましょう。
"I'll read 30 books during the summer vacation!"
"That's the spirit!"
"I'll work part time 5 days a week and make a lot of money!"
"That's the spirit!"
"I'll practice Radio Calisthenics every morning!"
"That's the spirit!"
これは、懐かしい!夏休みの朝と言えば、ラジオ体操ですね。
昔はRadio Calisthenics cardがあって、それを首からさげて小学生が近所の空き地へ、ラジオ体操に向かいました。参加するとハンコを押してもらえて、夏休みが終わるとそのカードを担任の先生に提出するのです。
今では、あまり見かけない光景になっているようですね。
では、次の問題です。
2)「もう少し詳しく教えてくれる?」
Can you tell me more about it? C
直訳すると「それについてもっと私に教えてくれますか?」ですね。
ミルクボーイさんの有名な漫才「コーンフレーク」。オカンが好きな朝食があるのですが、その名前を忘れてしまった、というところから始まります。
特徴を聞くと「コーンフレーク」ではないか、と思いそう言うのですが、「コーンフレーク」ではないと言われてしまいます。
そこで内海さんの台詞がこうです。
「ほなコーンフレークちゃうがな。ほなもうちょっと詳しく教えてくれる?」
"Then, it's not corn flakes. Can you tell me more about it?"
こんな場面で使われるのではないでしょうか。
この表現以外でも、NHKラジオ実践ビジネス英語や、現在放送中のNHKラジオビジネス英語から以下のようなメモがありました。(「ちびノート」の記号がちょっと見つからないのですが。)
「もう少し詳しく説明してくれますか?」
Can you expand on that?
Can you elaborate on that?
expand on「補足して詳細に話す」elaborate on 「~を詳しく説明する」です。
会議などフォーマルな場面ですと、こちらを使ってもいいですね。
では最後の問題です。
会議中にちょっと議論が紛糾してしまいましたが・・・
3)「個人攻撃と取らないで下さい」
Please don’t take it personally. H
「個人攻撃」を英語にするとpersonal attackですが、
This is not personal attack.
は、ナチュラルな言い方ではないようです。
This is nothing personal.
こういう言い方もできますね。
スンっ、とする
現在放送中の朝ドラ「虎に翼」の中で主人公「寅子」の「はて?」をどう英語にしようか、についてお話ししました
今回は、もう一つ、最初の頃から出ていた「スンっ、とする」について考えてみたいと思います
ドラマは昭和の初め。家長制度がまだどっしりしていて、「女は三界に家なし」と、ある週のこのドラマのサブタイトルにもあったように「女は親、夫、子供の言うことにだけ従っていればよい」という時代です。
「スンっ、とする」は、男性の前で急に女性が押し黙ってしまう場面。それまで楽しそうにはしゃいでいても、急に押し黙って存在を消す?ような場面で使われていました
また、女性が男性に対してだけではなく、寅子たちの明律大学の学生(男女)が集っていた茶屋に、帝国大学の学生が入ってきた時、明律大学の男子学生も急に「スンっ」となりました
1) They become silent all of a sudden.
そうですよね。黙るんだから。become silentはわかるかな。でも、つまらない。
2) They clam up.
どうでしょうか?「クラムチャウダー」でおなじみのclam「二枚貝」ですが、動詞で使うと「黙り込む」という意味になります。ただのsilentよりいいかも。
ネイティブに見てもらったら、clam upはあまり丁寧な言い方ではないが、意味は通じるかな、とのコメントをいただきました。
3) They become silent and invisible.
「黙って気配を消す」ちょっと言い過ぎでしょうか。invisible は「目に見えない」ですが、ハリーポッターが羽織って姿を隠すあれ。invisibility cloak(透明マント)です。
これもネイティブに読んでもらいました。う~ん、ぴったりではないが、「目立たないようにする」という意味にはなるよ、だそうです。
4) They go "mums the word".
これはどうですか?mumは「黙っている」という形容詞。Mum's the word.で「その言葉は黙っていなさい」「内緒にしなさい」という意味で使います。が、「言いたいことがあっても、あえて言わない」この場面にも合うような気がします。
でも、これは文法的には
They=s, go=v, mum the word = Cとして第2文型で言えませんか?との必死の訴えもむなしく、ネイティブには即、却下されてしまいました
そしてもし、これがOKならSilence is golden.「沈黙は金」を同じように使おうかと思ったのですが、文法的にということですから
5) For them, silence is golden.
こうすれば、文法的にはでしょうが、「スンっ、とする」の訳にはならないので、やはり。4)、5)はどちらもだめですね
言いたいことを言わないのが本当に「良い」かどうかは知りません。
でも、この時代背景において、身を守るためにはそれがgoldenだったのでしょう