今日の3題、頑張って行きましょう。
今日も日本語で書かれた文章を英語にしてみましょう。Please say the phrases out loud!
成長が早い子供達は、すぐにサイズの違う新しい服を買わなくてはいけなくなりますね。そんな時の言い方です。
1)「シャツが小さくなって着られない」
I outgrew my shirt. B
outgrowという動詞は、「(服など)~に合わなくなるほど大きくなる」という意味ですね。
日本語だと「シャツ」が「小さくなる」という言い方ですので、発想的にはその反対にも思えて、これを最初に学んだときに「面白いな~」とメモしました。
さて、outgrowには「(成長して)<考え・習慣など>を脱する」という意味もあるようです。例文です。意味を考えてみて下さい。
A: outgrow a fear of the dark
B: outgrow prejudices about food
A 「暗いところが怖くなくなる」
B 「成長して偏食がなくなる」
なるほど、「シャツ」、「暗いところが怖い」、「偏食」が卵の殻だとすると、成長することで、そこから飛び出していくイメージでしょうか
では次です。
自分が言おうと思っていたことを相手が先に言った時使いましょう
2)「今そう言おうと思っていたところです」
ここではmouthを使った表現をご紹介します。
You took the words right out of my mouth. B
NHKラジオ英会話で習った表現です。講師の先生が「あなたが私の口からその言葉を取った、が文字通りの意味ですよ。面白いですね」とおっしゃっていました。
この表現についてはもう少し付け足しをさせて下さい。
では3番目のクイズです。頑張って下さい
今期のある商品の売り上げ実績を尋ねられました。まだ集計が終わっていないので・・・
3)「今すぐには答えられない」
I can’t answer that offhand. C
このoffhandが「即座に」「思いつきで」という意味です。
I can't answer that off the top of my head.
これもよく聞く言い方ですね。
このoff the top of my headは「ぱっと浮かぶ」「思いつきで」のような意味ですから、「何かアイディアはありますか?」などと聞かれたら
I can't think of any off the top of my head.
「今即座に思いつくものは何もないです」
発言をした時に「根拠はあるの?」と聞かれて
I said that off the top of my head.
「思いつきで言ったんです」
このように使うこともできます。そして、ネイティブに尋ねたところニュアンスの違いはあるようですが、上のoffhandとoff the top of my headはほぼ、入れ替えて使うことができる(interchangeable)ようです。
You took the words...
「今そう言おうと思っていたところです」
これについては言い方は他にもありますね。
I was about to say that.
I'm about to doが「今~しようとしている」なのでそれを過去形にするとこういう言い方もできます。これを使って下さった方もいたのではないでしょうか。
I was just coming to that.
これなどは「まさにそこに来ようとしていた」「今言おうと思ってた」です。
You are a mind reader.
「あなたは読心術者だ」
この表現もNHKラジオ英会話で学んだものだったと思います。この言い方はユーモアたっぷりでいいですね
さて、mind readerと言えば、英語の表現でfinish up each other's sentencesというのを聞いた事はありますか?「お互いの文章を終わらせる」が文字通りの訳です。
あまりに仲良しだから、相手の台詞を最後まで聞くまでもなく、何が来るかわかってしまう、ということですが、最初このフレーズを見たときは何のことだかわかりませんでした。
日本語で言う「ツーカーの仲」が近いのかと思います。
We have known each other for a long time, so we finish each other's sentences.
さて、Brian Jonesというイギリスの詩人が書いた"About Friends"という詩があります。
The good thing about friends
is not having to finish sentences.
I sat a whole summer afternoon with my friend once
on a river bank, bashing heels on the bakes mud
and listening to them - plop, plop, plop.
He said 'I like the twigs when they...you know...
like that.' I said 'There's that branch...'
We both said 'Mmmm.' The river flowed and flowed
and there were lots of butterflies, that afternoon.
I first thought there was a sad thing about friends
when we met twenty years later.
We both talked hundreds of sentences,
taking care to finish all we said,
and explain it all very carefully,
as if we'd been discovered in places
we should not be, and were somehow ashamed.
I understood then what the river meant by flowing.
第2段落の夏の描写がいいですね。そして第3段落で20年後に再会し、今度はfinish all we saidしなくてはならなくなっている。この部分は少しさみしいですが、そういう友達がいると、いいですね