今日の3題、お付き合い下さい。![ピンク薔薇](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/198.png)
では、今日も日本語を英語にして、声に出して言ってみて下さい。
新しい上司が来ました。なんだか礼儀作法に厳しい方のようですから、あの方とお話をする際には・・・
1)「慎重にね」
アルファベットが2文字出てきますよ。
Mind your p's and q's. M
Be careful!と言ってみた方。もちろん正解ですよ!
今回別の言い方をご紹介していますから、初めは、聞いてわかる、を目指しましょう。
"Your new boss seems to be very strict with manners, so mind your p's and q's!"
mind one's P's and Q'sと大文字で書くこともあるようです。アポストロフィ(')はつけておきましょう。
アルファベットのpとqは形が似ているから、気をつけないと書き間違えますね。そこから「慎重に」とか「言行に注意して」という意味になるとのことです
あと2つ、NHKラジオ実践ビジネス英語で紹介されていたものをどうぞ。
Your new boss seems to be strict with manners, so be on your toes.
「慎重にね」
「つま先だって歩きなさい」とは、「気を引き締めていなさい」「いつでも動けるように気を抜かないで」という意味での「気をつけてください」だそうです。
Your new boss seems to be strict with manners, so tread lightly around her.
「慎重にね」
treadは「歩いていく」ですから、tread lightly 「そっと歩く」「慎重にする」です。
では第2問。
2)「彼らはそのファストフード店の常連だ」
They frequent those fast-food restaurant. N
もちろん"They are regular customers at those rast-food restaurant."と言っても大丈夫ですね
またはregularだけでも名詞で「常連客」として使えます。
"I am a regular at this cafe."
ここで紹介しているfrequentは「頻繁に起こる」という形容詞、または、frequently「しばしば」「たびたび」という副詞の形で見たことのある方が多いでしょう。
frequentが他動詞で使われると「~へしばしば行く」という意味です。
Kyoko frequents secondhand bookstores in Jimbocho.
神保町の古本屋さんは、テレビ番組などでもよく紹介されますね
では、第3問
3)「彼は週の後半まで話し合いを延ばさなくてはならなかった」
家具の名前が入った表現をご紹介します。
He had to table the discussion until later in the week. M
そうです。あの食卓にあるtableを動詞で使います。
もちろん、He had to postpone the discussion until later in the week.とした方。また、それをイディオム表現でHe had to put off the discussion until later in the week.とした方。どちらも大正解、double thumbs up!
では、このtableについて下でもう少しお話しします。
table the discussion
tableが動詞で<主に米>「(議案など)を棚上げにする」「審議延期にする」と辞書にあります。それがこの表現です。NHKラジオ実践ビジネス英語で紹介されました。
さて、辞書に<主に米>とあるのですが、そのすぐ下には
<英>「(議案などを)上程する」
ともあります。
となると、審議するのやら、それを延ばすのやら?ですが、アメリカ人のネイティブに聞いてみましたら、どちらも普通に使います、意味は文脈で見分けます、とのことでした。
Britain and America are "two nations divided by a common language".
「イギリスとアメリカは共通の言語で分けられた2つの国だ」vs
Winston Churchillが言ったともGeorge Bernard Shaw が言ったともされるこのフレーズが示すように、同じ言葉を違った意味で使う面白い例の一つだと思います。
A 'More bike lanes' is going to be tabled in the city council.
B The discussion on 'more bike lanes' had to be tabled.
A 「自転車専用レーンについて市議会で議題として取り上げられる」
B 「自転車専用レーンについての話し合いは延期されなくてはならなかった」
そうですね。どちらもあり、ならば、文脈によって使い分けていくということでしょう。
また、tableを使って「議題にあげる」という意味の言い方ならbring ~to the tableという言い方があるよ、とアメリカ人ネイティブは言っていました。「議題にあげる」と言いたいなら、table一語ではなく、こちらを使うだろうとのこと。
さて、もう一つ、家具を使った表現をご紹介します。日本語からの直訳で行けそうな表現です。
「計画を棚上げにする」
shelve a plan 単語ノート
shelfが「棚」その複数形がshelvesなのですが、これを動詞として使いますと「棚にのせる」という意味や、「(計画など)棚上げにする」という意味です。
「棚上げにする」という意味のtableを使って、table a planでも文法的には正しいのですが、意味は違います。
table a planだと延期はするが、まあ近いうちに実行に移されるでしょう、という感じ。shelve a planだと、実行するとしてもかなり時間がかかるし、もしかしたら実行されないかも、と言う意味。目の前のテーブルに物を置いておく、というのと、遠くの棚の上に物を上げる、という違いで覚えたらいいよ、とアメリカ人ネイティブが教えてくれました。