今日の3題です。
今日もアメリカンドッジボール風チャレンジをお楽しみ下さい。是非、声に出して、Let's go !
NHKラジオ英会話では、パーティの会場での会話だったと思います。今日初めて出会う人に話しかける時の一言です。
1)「お目にかかるのは初めてですね」
I don’t think I’ve met you before. B
「以前に会ったことないですね」
なるほど、そう来たか。という感じですね。
「初めて」にこだわって、for the first timeを使おうとするとぎこちない表現になってしまいますから、こちらで覚えておいてはいかがでしょうか。
また、TVドラマなどでよくあるのですが、バーで素敵な女性を見つけて声を掛けるとき、
Have we met?
「以前、お会いしましたよね?」
こんな風に話しかけている場面を見かけます。
なるほど、そう言うのね。メモしておこうっと・・・
では、次のチャレンジです。
1)「彼らは窮地をなんとか乗り切った」
ヒントです。窮地にはa difficult situationを使って下さい。
They managed to tide over a difficult situation. G
今回は「潮」という意味のtideを使った表現をご紹介します。tide overで「(困難など)を乗り切る」です。ネイティブに聞いたところ、風を受けて進む帆船が風がない時に潮の流れをうまく利用して進もうとしてことから来ている表現だそうです
manage to doは「なんとか~する」「~をなんとかやり遂げる」です。とても便利な言い方ですので、この例文で一緒に覚えるとよいでしょう。
They managed to overcome a difficult situation.
overcomeを使われた方、お見事です!もちろん、正解です
They managed to weather a difficult situation.
はい。お天気のweatherが動詞で「(困難など)切り抜ける」として使われることもあります
「天気の子」という新海誠監督の映画がありますが、あれの英語のタイトルは
Weathering With You
「君と一緒に切り抜ける」です。でも「天気」にも関係しているので、掛け詞みたいでおしゃれですね
では、今日最後の1題です。
3)「君の言うことがよくわからない」
ちょっと内容が難しすぎたり、説明がごちゃごちゃしていて理解できません
I don’t quite follow you. G
もちろんunderstandを使って、"I'm sorry, I don't understand what you are trying to say."などとも言えます
このfollowですが、「ついて行く」という意味で皆さん、ご存じですよね。
そうです、「フォロワー」というのはその動作をする人ですから、followerですね
ちなみに、stalk「~に忍び寄る」「~をそっと追う」という動作をする人はstalkerとなってしまいます。こちらは困る方です
followしてくれるのはwelcomeですけどね。
followは他にも色々な意味があり、その一つが「(人の言うことを)理解する」です。
Can you follow her?
「彼女の言っていることがわかりますか」
また、lose「失う」を使っても「あなたの言っていることがわからない」を表現できますよ。
You've lost me.
こちらも聞いてわかるようにしておくと良いですね。
tide over a difficult situation
tide「潮」を使った表現。
風がない時に、帆船をtide(潮)の流れでなんとか動かした事から来ているという説があります。
なお、tide+(人)+overで「(人)に困難を乗り切らせる」として、辞書には以下のような例文もあります。
This money will tide me over until the next payday.
「このお金があれば次の給料日までもちこたえる」
また、「歳月は人を待たず」ということわざを英語では
Time and tide wait for no man.
tideを使った表現ですね。
さらに、go with the tide「時流に乗る」もよく聞く表現だと思います。
I used to pay in cash, but I decided to go with the tide, and started to use cashless payment.
ついにキャッシュレスに乗り出した、ということですね。
なお、follow the tideという言い方も同じように使うようです。
では、最後にtideを使った名言を一つ。NHK実践ビジネス英語にはテキストに英語の名言が出ていて、そのうちの一つでした。
Never give up, for that is just the place and time that the tide will turn.
-- Harriet Beecher Stove
「決してあきらめるな。なぜなら、ちょうどその場所でその時に、流れが変わるのだから」
杉田敏先生ご担当だったNHKラジオ実践ビジネス英語には、ずいぶん長いことお世話になりました。「ちびノート」に書き切れなかった例文でも、たくさん学ばせてもらいました。そして、毎回のレッスンの最後についている英語の名言。これらも気に入った物は「ちびノート」にメモさせてもらっていました