自分で描いたシナリオが自分を苦しめる② | 転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

禅(ご縁・縁起)×キャリア(自分らしい生き方の探求)×心理学(自分を知り他者を知る)⇒自分の起点に沿った豊かな未来を自らが創造。過去の観念や想念から出来上がった人生脚本を描き直し、自らの手で未来を創造し、ありたい姿を手に入れることができる新時代のメソッド。



私は自分を偽る人生を歩んでいたことにより、かなりのストレス状態にあった。
それは、知らず知らずのうちに描いたシナリオ通りになっていた。


そんなことを前回書きました。


では、どんなシナリオを知らず知らずのうちに描いたのか?


このままの自分ではダメ!
だから、違った自分にならないといけない。
誰からも認められる人間にならないと誰から愛されない!
そういうシナリオ(人生脚本)を描いたのです。


それも幼少期に!


多くの場合、3~7歳くらいの体験がそのシナリオを作る原点と言われています。


おそらくですが、このブログを読んでいる方々も例外ではないかと思います。


一度、ご自身の描いたシナリオを振り返ってみてください。


幼少の頃は、周りからの声を自分で考え、自分で判断することが出来ません。


脳がそこまで発達していませんので、
周りからの声をすべて事実としてあるがままに捉えます。


親からの叱咤激励を、
私はダメな子供!こんな自分ではいけない!
もっと、親の言うような人間にならないといけない!


と捉えてしまいます。


そう思うのは仕方がないことなのです。


また、育てる親もパーフェクトな存在ではありません。


人間として成熟しないまま親になります。


本当は子供は愛してやまない存在。
だから、心配で心配で仕方ないのです。


このまま大人になったら、この子が大変な目に遭う。
だから、今、きちんと教えてあげないと!


そんな気持ちから思わず強い言葉で叱咤するわけです。


でも、そんな気持ち幼少期の子供にはわかるはずありません。


その言葉をすべて鵜呑みにして、こんな自分だと愛されないんだ!


と強く思うのです。


そして、自分ではない偽りの自分を生きるシナリオを自分で描くのです。


私が、幼少期に親から否定されたことを挙げれば、


食が細く身体も華奢ですぐに風邪をひいていた。
弱弱しくすぐに泣き、男らしくないと詰られた。
勉強も出来ず、更に好きでもないので家で全く勉強しないことを詰られた。


だから、私が描いたシナリオは、…


男らしく、辛いことがあっても歯を食いしばり、勤勉で真面目に
生きることで、人から認められる。そして、幸せになれる!


成人していくにつれ、自分の描いたシナリオ通りの自分になるよう努めます。


それも無意識で。


そして、あたかも演じた自分が自分であるかのように錯覚していきます。


無意識のシナリオ通りに生きているわけですから、
これで人から認められるはずでした。


が、ここで想定外のことが起きていきます。


人から認められて幸せになるはずが、人が離れていくのです。


しかも、とてもしんどいのです。


でも、無意識に作り上げたシナリオで生きていかないと
幸せになれないわけですから、頑なに偽りの自分で生き続けます。


このように無意識の思いに支配されていきます。


こうして、…


39歳の時、人もお金も会社もすべて失いました。


気づくための現象はそれまでにも何回もあったのですが、頑なに
知らず知らずに無意識で書き上げたシナリオ通りに生きようとして、
すべてを破壊させたので。


ただ、この辛い経験は、多くのことを気づかせてくれました。


偽りの自分で生きることが、すべてを失うことを知ったのです。


気づいてから、私は自分の人生のシナリオを描き直しました。


どのように描き直したかというと、


それは原体験に戻ることです。


大人になった自分から幼少の頃の自分にきちんと教育し直すことです。


親が愛してくれていたこと。
否定ではなく、心配だったこと。
だから、あなたはあなたでいいんだということ。


私が私であることにOKを出すこと。
私が私で人生を作ることにOKを出すこと。



です。


そして何よりも、大事なことは…


私はどうありたいか!です。


そのようにシナリオを描き直せばいいわけです。


一度、やってみてください。




自身が知らず知らずに描いたシナリオについてご興味のある人は、
ココロジー研究所HPをご覧いただければと思います。
質問等ございましたら、お問い合わせからお願いいたします。
http://cocolozy.com/