新卒で入社した会社に7年半勤めたが、後半は脚本通りに孤立化。
後輩にもどんどん抜かれることが耐えられなくなり30歳手前で退職。
そんなことを前回書きました。
退職後どうなったのか?
実は28歳の時に知人から誘いを受け心理学の講座に顔を出すことに。
その時に衝撃を覚え、その先生から心理学を学びたいと思い講座を受講。
退職後、幸運なことに、その先生の会社でアルバイトをさせていただくことになったのです。
その先生が心理学を楽しく人に教える術を目の当たりにしました。
また、生徒さんたちとの楽しいコミュニティの中に属し、将来、このような仕事をしたいなと思いました。
このままアルバイトをして、他のお弟子さんのようにこの会社の心理学教室の講師として…
そういう道もあったかと思うのですが、私が選んだ道は…
独立開業。
自分で心理学教室を開催し、自らが先生として教えていくことにしました。
最初は、知人が来てくれました。
また、その知人からの紹介もいただきながら1年は何とかやってこれたのです。
独立なんて夢の夢。いや、独立するなんて夢にも思っていませんでした。
独立してみて、なんとか運営できることに不思議な感覚でした。
そして、とても楽しかったです。
それが、…
経営していくには、家賃の支払い、電話代やそのほか経費が掛かります。
そのうち、経費を払うために今月は何人集客しないといけない。でも、それには〇人足らない。
どうしよう…。
心理学を楽しくわかりやすく伝え、その人の人生がよくなるためのサポート、
という思いから始めた事業が、いつの間にか、経費を払うためにどうするか!
事業として継続していくために、営利の追求はとても大切なことです。
でも、経費を払うことばかり考える毎日になりました。
楽しい毎日が苦痛の毎日に変わっていったのです。
肝心なことを見失った状態では、冷静な判断もできません。
そうか。こうなるのは個人を相手にしているからだ!
だから、企業を相手にしたらもっとお金がもらえるはずだ!
まるで思う通りになるかのような浅はかで幼稚な考え方です。
営業先を企業に変えても、そんなに簡単に仕事はもらえるはずがありません。
また、気持ちが企業にシフトすることで、心理学教室に通う人も減りました。
こうして、31歳で独立した事業は39歳で廃業するに至ったのです。
でも、そんな状態でよく8年間も続けましたね?
と思う人もおられると思いますが、実は起業して2年でダメになっていました。
2年で廃業なんて格好悪くて人には言えません。
アルバイトをしながら、何とか意地で8年持たせた。それが事実です。
あと、30歳代に体験したのは、廃業だけではありません。
離婚も経験しました。
500万円というお金も騙されました。
人もお金を含め、40歳手前で、それまで持っていたものをすべて失いました。
そして、やっと気づいたのです。
幼少期に培った、罪悪感と無価値観。
ずっと、その人生脚本どおりに人生が進んでいる。
その人生脚本をかいたのは誰でもなく私である。
そして、その人生脚本を書き直せるのは私以外いないことも。
そのためには、もう一度人生をやり直そう。
40歳からゼロから、イヤ、マイナスからの再スタートを。
この続きは次回にて