人間の価値とは?
それは、存在そのもの。
その通りと思うのですが、何かしっくりとはきません。
よって、私なりに解釈してみますと。
昨年の11月に父(89歳)を亡くしました。
肝硬変に糖尿病、前立腺がんを患わってましたが、70歳過ぎまで
看護関係の講師を務めたりして、第一線で働いていました。
広島と大阪で離れていましたが、庭で野菜を作り、その野菜を
私たちに食べさせるため送ってくれました。
戦争も経験し、大空襲で家もすべて焼かれ、様々なことをゼロから
作り直してきた人です。
そんな父でしたが、亡くなる前の2年間は、1日の大半を寝て過ごしていました。
本当に身体がしんどかったんだと思います。
では、寝て過ごす父は人間の価値がないのか!?
そんなことはありません。
父は、私たちにとって生きる見本を示してくれました。
それはそれで大きな価値ですが、寝ていても父は父です。
存在してくれているだけで、うれしい存在です。
いま、母がひとりで広島に住んでいます。
見るたびに弱っていってます。
できることが少なくなってきたから価値がないのか!?
そんなことはありません。
存在してくれているだけで、うれしい存在です。
だから、人間とは何かできるから価値があるのではなく、
存在してるだけで価値があるのです。
いやいや、人の価値は人への貢献ではないの?
それも価値でしょうが、価値と貢献は別物と捉えた方がわかりやすいかもしれません。
貢献がなくとも、価値は価値。
貢献とは、
自分が自分の存在を自分がより認識するために行うことかもしれません。