自分の非を認めることの意義 | 転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

禅(ご縁・縁起)×キャリア(自分らしい生き方の探求)×心理学(自分を知り他者を知る)⇒自分の起点に沿った豊かな未来を自らが創造。過去の観念や想念から出来上がった人生脚本を描き直し、自らの手で未来を創造し、ありたい姿を手に入れることができる新時代のメソッド。

NHK大河ドラマ『花燃ゆ』が始まりました。




主人公は、あの幕末の志士を育てた吉田松陰。




ではなく、杉家の四女、文(ふみ)。

吉田松陰の妹です。




吉田松陰を主人公にすると、ストーリーの大枠が想像でき

ますが、今まで表舞台に出ていない文が主人公ですので、

どういう展開になるか全く予想がつきません。




幕末の志士たちと、どう絡んでいのくかがとても楽しみです。




主人公の文も、松陰の影響を受けた、イヤ、振り回されたひとり

かもしれません。




ペリー艦隊に弟子と2人で乗り込み、アメリカに連れて行って

ほしいと懇願した結果、投獄。




当時は鎖国の最中。




海外密航は死罪も免れない罪。




それをも恐れない意志の強さは、どこから来ているのか?




想像の域をでませんが、大きな危機感がもたらしたものと思います。




11歳の時に、長州藩主毛利慶親への兵学の講義を行うなど、

若くしてその才能が認められた松陰。




しかし、隣国である清国(今の中国)がイギリスとのアヘン戦争

で敗れたことを目の当たりにしたのです。




「自分が学んできた兵学では、西洋列強には通用しない」




これが、松陰の危機意識を高めた要因だったのです。




ここが松陰の凄いところだと思うのは私だけでしょうか?




普通は、今まで学んできたことを正当化したいものです。




どこかでおかしいと思いながらも、月日をかけて要したことを、

そう簡単に否定できないものです。




しかし、松陰は、様々なことで、今までの常識も、培って

きたことも、簡単に覆してしまうのです。




こんな人がいたら、周りの人は振り回されっぱなしでしょうね。




今まで培ってきたことを、いとも簡単に捨てることが出来るのはなぜ?




それは、己の非を認めることが出来るからです。




これこそ、『自己受容』の賜物ですね。




自分の意志や考えを貫ける人とは、自分勝手に見えることが

あるかもしれません。




しかし、己の意志や考えを貫ける人とは、同時に、自分の非を

認められる人といえると思います。




そして、私ではなく公の大義を大切に出来る人だと思うのです。




松陰の大義は、日本を西洋列強から守ること。




『自己受容』が出来ずに、私にこだわっていると、大義に即した

生き方が出来ないことをどこまで『花燃ゆ』が伝えてくれるか。




大いに期待したいものです。