興味関心のないことに対して、他人の優れた面を見ても何とも
思わないものですが・・・・・。
自分の興味関心のあることに対して、自分より優れた面を他者に
見ることにより、通常は ”妬み” を感じるものです。
そして、”妬み” の対象の人が失敗でもしようなら、それはそれで
ニャッ、としてしまう。
これはこれで仕方ない人間の特性かと思います。
(当然、私の中にも存在しています)
それを、人の不幸は蜜の味、という例えになっているのでしょう。
では、なぜ、”妬み” が発生するのでしょうか?
それは、人と自分の比較という認識から来ています。
人よりも自分が優れていると安心。
劣っていると、劣等感を持つという感覚でしょうか。
これを、精神分析心理学者のエリクソンは独自の人間発達論を
作り、児童期の過ごし方に要因があると述べています。
勉強や運動等を通じ、親近者から、他の子どもと比較され
褒められたり、けなされたりすることにより、生じた感覚なのです。
純真な心は、人との比較はしていないのですよね。
しかし、小さい頃に培った感覚(人との比較により優劣が決まる)は、
大人になっても無意識に生じる感覚として残り、・・・・。
そして、人の不幸が蜜の味になってしまうのです。
そうなると、無意識ではありますが、自分の幸せは人の不幸の上に
成り立っているという感覚になる場合も。
今、満たされていないと感じているときは、特にそう思ってしまうんです。
客観的にみればおかしなことですが、ついつい妬んでしまうのが人間。
では、人の不幸が蜜の味、という感覚に支配されている時どうすれば良いか?
それは、自分を知る絶好のチャンスです。
えっ、チャンス!
そうです。チャンスです。
この続きは、また次回に。