御殿場からの眺め

 

雲ひとつない晴れた空
純白の綿帽子を頂いた富士が
私を迎えてくれた

山嶺に雪解けの鳥型地肌が見える頃
田んぼでは田植えが始まる

忍野八海から篭坂峠にぬけると
富士の裾野は駿河湾に向かって
なだらかに伸びていた

潮の香りはとどかないけれど
空の彼方に海を感じている

広い空と裾野を飲み込んだ海が
富士の雄大な姿を引きこんで
旅人の懐に入ってくる