五月の富士御殿場からの眺め 雲ひとつない晴れた空 純白の綿帽子を頂いた富士が 私を迎えてくれた 山嶺に雪解けの鳥型地肌が見える頃 田んぼでは田植えが始まる 忍野八海から篭坂峠にぬけると 富士の裾野は駿河湾に向かって なだらかに伸びていた 潮の香りはとどかないけれど 空の彼方に海を感じている 広い空と裾野を飲み込んだ海が 富士の雄大な姿を引きこんで 旅人の懐に入ってくる