冬の淡い日差しが
木々の梢を照らしている
逆光の林の中には
木漏れた日の雫がそこかしこに
精霊のように
光の衣をまとっている

      

林を歩いていると
少年のころの残影が
遠い記憶から飛び出して
光の匂いがしてくる
光に包まれていたあの頃
林の真ん中に自分がいた



梢に向かって
思い思いに伸びた手が
空の中に描いたモザイクのよう

繊細な造形の神秘を
冬の日の淡い日差しに包まれて
静かに眺めている