まだシャツ一枚で外出できる日も ある、比較的温暖な感じのする晩秋ではあるけれど、さすがに夜は寒い、と肩口の夜具を引き寄せ、すっぽり布団に身を沈める姿が老いじみて、と自認しつつ深い眠りに落ちていく。
今は不況のどん底だが、遥か以前に自由を得て不況の荒波の上を飛んでいる。仕事が切れたのを潮に、自分の思うがままの生活プランを練っている、と言えば格好つけすぎか。
中央高速道から相模湖方面へ行くこともなくなった。仕事はなくなったけれど、気に入りの温泉に行くことを楽しみにしている。
そんな中で今日は嬉しい便りがあった。かつては会社の先輩で、伝統工芸作家のSさんから個展のお知らせが届いたのだ。ずいぶん長いこと行き来がなかったけれど、気には留めていた。
若い頃は彼の家にお邪魔して、奥さんの手料理をご馳走になったり、風呂を頂いてそのまま泊まったこともあった。
招待はがきに載っている作品を観ると、切磋琢磨のあとが覗えて現物を見てみたくなった。