詩ブログ |めがねをかけてもぼやけてる
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ぶんれつしていく

 

それは数え切れないほどの

 

光になって

 

飛んでいく

 

どこかでまた出会うことが決まっていたり

 

たまたまだったり

 

呼び合ったり

 

触れ合ったり

 

憎み合ったりして



 

ひまつぶしだと言う人もいれば

 

ひまはないと言う人もいて



 

でもみんないつかはぜったいに

 

きみもあのこもあのひともあいつだって

 

うみにかえる

 

ひとつになる



 

それでまた

 

飽きもせず

 

またぶんれつして

 

あの国で生まれたり

 

この土地を踏みしめて

 

また時代を生きる



 

星空をみてきれいだと

 

雨に濡れて寒いと

 

また繰り返す


 

そうしてまたみんな

 

つちになる

 

ひとつになって

 

ぶんれつする

 

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その花の蜜の味を知っていた気がした

 

日出るコンクリートの地面を這う感覚

 

潮がひいていったばかりのさらさらの砂をかむ感触

 

海の底からみる太陽

 

その街の香りを

 

この肌の色を

 

よく知っている気がした


 

一瞬だけだったけど

 

そんな気がして

 

懐かしい気持ち


 

へとへとになった日の朝焼け

 

路地裏で泣いたこと

 

知っている気がした


 

 

そんな話をきみにすると

 

ずっとずっとまえ

 

虫だったり

 

かたつむりだったり

 

貝だったり

 

深海魚だったり

 

その街に住んでいたり

 

その肌の色で生まれたり


そんなこともあったんでしょう、と言ってぼくの目を見たから

 

おおまじめに言うから


ほんとうにそういう気がしてきて



 

そういえば

 

きみの背中のタトゥーも

 

見たことがあるような

 

そこにあるのをしっていたような

 

そんな気もしてたんだ

 

 

何十年何百年何万年何億年何光年もを

 

もしも駆け抜けてきたのなら

 

もしもその端々できみと出会えていたのなら

 

それはとても不思議で

 

 

 

でもぼくがきみといたい理由が

 

もっとよくわかった

 

腑に落ちるとは

 

きっとこういう
 

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タイムスリップができるようになったら

 

どこにいこう

 

どの時代のどの人に会おう

 

タイムスリップができるって聞いたけど

 

タイムトラベラーが写り込んだ写真が

 

美術館で発見されたって

 

サングラスかけてるんだって

 

Tシャツ着て

 

カメラまで手にもってて

 

1940年の白黒写真

 

うそっていう人もいるし

 

ほんとうっていう人もいる

 

どっちだっていいけど

 

ほんとうなら

 

サングラスは

 

何をしに、誰に会いに


 

もしタイムスリップができるようになったら

 

誰に会おう

 

おかあさんのこどもの頃とか

 

会ったことないおじいちゃんとか

 

それか昔の自分とか

 

そんなのってすごい

 

でも

 

やっぱりやめとこう

 

 

タイムスリップ

 

それよりもあのこが

 

あと十分もすれば

 

やってくる

 

おいしい紅茶を一緒にのもう

 

タイムスリップしなくてもいいように

 

目の前にいるあのこが

 

紅茶をのんだり

 

わらったりしてくれるのを

 

ちゃんとみておこう

 

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ちょっと首を上にあげるだけで

 

広がる青

 

それはうそみたい

 

だけどほんとう

 

雲がながれ

 

とりがゆったりととぶ




 

ちょっと首を下に向けると

 

砂利の道

 

歩きづらいし

 

糞だっておちてたりする

 

ああうそみたい

 

気を付けないと

 

 

 

またまっすぐ前を見てみれば


 

走る車、足早に歩くひと

 

高層ビル

 

味っけのない四角い窓が並んでいる

 

そうこれがいつもの景色




 

ちょっと目をとじてみると

 

咲き乱れる花々

 

燃える炎

 

ほんとうにうそみたい

 

だけどほんとう


 

そのどれもが曖昧で確かな

 

目の前にひろがる

 

 

ほんとうの景色



 

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しんでたまるか

 

あのこの肌に触れてみたいし

 

できれば喫茶店でモーニングを一緒に

 

少し低めのそのこえをBGMに

 

おいしいコーヒーを飲んで

 

この短い髪だって

 

肩に届くまで伸ばしてみたい

 

意外と似合うかも

 

シュメールの謎も

 

もっと知りたい

 

もしかしたら

 

何か新しい発見が

 

 

しんでたまるか

 

あいつには借りがある

 

たくさん助けてもらった

 

一緒に飲んで腹をかかえた

 

だからその何倍も

 

あいつにはしてやりたい

 

でもあいつなら大丈夫か

 

 

しんでたまるか

 

描きかけの下手な絵が

 

あのこの肌が

 

まだ言えてないごめんが

 

愛しているが

 

花が

 

鳥が

 

木が

 

山が

 

水が

 

故郷が

 

昨日みた夢の続きだって

 

まだ思い出せていない

 

しんでたまるか

 

 

 

 

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