落ち込むときの対処法。『落ち込みやすいあなたへ』本の紹介。
こんな状況だから、という、「こんな状況」にはそれぞれ違った事情があるのだろうけれど、私は、少し気分が落ちるときがあって、そんなときに、参考になるなと思う本がある。クラウス・ベルンハルト『落ち込みやすいあなたへ』という本で、脳科学の知見に基づいた「うつ」や「燃え尽き症候群」への対処法について書いたもの。別に、そういった悩みがなくても、今のような状況では簡単に悲観的になれてしまうから、そんなときに役に立つと思える考え方や対処法が載っていて、助けになっている。アレルギーや薬、病気の影響がある時は別として、落ち込んだり、無闇に悲観的になる時というのは、考え方に歪みがあるサインだという。落ち込みやすい考え方をすればするほど、人間の脳というのは、その思考回路を強化して、同じような考え方が浮かびやすいようにするらしい。しかし、脳は年齢問わず変化できるものなので、落ち込みやすい考え方が浮かぶたび、違う考え方をするように意識すれば、落ち込みにくい考え方ができるようになる、という。考え方だけで全てが解決すると書かれているわけではなく、運動や食事の重要性も言われているけれど、個人的には、考え方の部分がとても参考になったと思う。一冊の中にいろいろな対処法が載っているから、すべてを書き切ることはできないけれど、特に参考になったのは、落ち込んだ考えが浮かんだ時に、一般化しすぎていないかと問い直す、ということと、とにかく五感に訴えて、心地いいというものを集めること。一般化のしすぎ、とは、「人は」「いつも」とか「絶対」、「なにも」、「誰も」と言いそうになっていることに気づいたら、それは本当に、そうなのか、と考えるようにする方法で、自分でも気づかずにいることも多いけれど、気づけた時には、確かに少し気分が明るくなる。例えば、「もうどうしようもない」と思えたら、「今はまだ」とか「私の思いつく限りでは」と付け加えて、「私はいつも上手くいかない」と思えたら、「今回は」とか「上手くいかない部分もある」と、「世の中そんなに甘くない」と思えたら、「今のところ」とか「甘くない状況もある」と付け加えてみる。言い直すことで、どこかに希望が見えてくる。たいていの「いつも」や「人は」、「なにも」というのは間違っていて、「今は」「私は」などと言い換えることができるんだな、と思う。まだまだたくさんの思い込みの中で生きている私で、言うほど上手くできない場面はたくさんあるけれど。それでもどうにもならない時は、私は、オレンジの匂いを嗅いで、チョコレートを食べながら、ディズニーの曲を聴いて、触り心地の良い毛布にくるまったりしている。想像するなり、どこかおかしみがあるけれど、そんなおかしさがかえって、落ち込みすぎるのを防いでくれている気がする。落ち込む時というのは、自分の心の声を聞いていない時だという。他人に嘘をつくことがあったとしても、自分には正直にいることは大切なんだな、と思う。緊急事態宣言だとか、感染者は増え続けているとか、息の詰まるようなニュースの多い中を、考え方ではどうにも解決がしにくいこともあるけれど、この記事が、この本が、もしもわずかでも私に似た誰かの助けになるなら、と願いつつ、私なりのやり方を気まずさまじりに書いてみた。Amazon.co.jp: 落ち込みやすいあなたへ 「うつ」も「燃え尽き症候群」も自分で断ち切れる eBook: クラウス・ベルンハルト, 平野 卿子: KindleストアAmazon.co.jp: 落ち込みやすいあなたへ 「うつ」も「燃え尽き症候群」も自分で断ち切れる eBook: クラウス・ベルンハルト, 平野 卿子: Kindleストアwww.amazon.co.jp