Connected Cafe -2ページ目

Connected Cafe

核兵器と原発を考える場を提供するNPO、Connected Cafe事務局のスタッフブログ

前回「体から出す」の続きです。


3つ目の対策は、自分なりの基準を持つことです。

$Connected Cafe


「何が安全か」は、人によって違うし、絶対に安全な基準値もないから、わかりません。

でも、「何が安心か」は自分が決められます

行政や周りの人に基準を決めてもらうよりも、自分で納得できる基準を持つことが一番安心できます。

その基準を持てるまで、勉強しましょう。


実際の被害は、低汚染地域のほうが多くなります。

高汚染地域の人は、「ここは危ない」と思っていますから、しっかり対策します。

ところが汚染が低い地域の人は危機感がないので、対策がおろそかになってしまうのです。


これは外部被ばく対策の例ですが、栃木県の那須町はかなり汚染が高い地域になってしまいました。

そこで大人たちがなんとかしようと集まって勉強会を開いたところ、700人も集まりました。

さらに、50台のガイガーカウンターを購入し(全て同じ機種)、300人が講習を受け、

子どもたちが行くところをくまなく計測しまくりました。

そして、優先順位の高いところから除染を行い始めています。


このようなしっかりした対応は、汚染の低いところではなかなか起こりにくいかもしれません。

低汚染地域に住む人は、周りが放射能への関心が低いことに流されやすくなるのは仕方のないことです。

大変ですが、きちんとアンテナを張って、自分なりの基準で食べ物・飲み物を選びましょう。


さて。

まず、国の暫定基準値は絶対にダメなことを知ってください。

これは経済に影響させないための基準であって、子どもを守るものではないです。

チェルノブイリで最も被害の大きかったベラルーシでさえ、子ども向けの食品は37Bq/kgと、日本の15分の1という厳しい基準。

さらにドイツは、未成年者には4Bq/kg以下を推奨していて、日本の125分の1です。

子どもを守る基準というのは、こういうものであって欲しいですね。


情報を集めるときは、それを「誰が言っているか」を気にするとよいと思います。

例えば電力会社や放射線を医療に使いたい研究機関のように、放射能が危険では困る人たちが「危険ですよ」と言ってくれるのかな、と。

放射能のリスクをきちんと踏まえているところや、子どもを守る視点で情報を出しているところのほうが、

より安全で安心できる基準を出していると思います。



そういう情報源の例を、次回「対策:継続して知る」でお伝えします。
前回「対策:取り込まない」の続きです。


次の対策は、取り込んでしまった放射能を、体から出す方法です。


$Connected Cafe

1.玄米で解毒する

ヒロシマ・ナガサキの被ばく者から「これまで元気でいられた理由は、玄米をずっと食べていたこと」という話をよく聞きます。

玄米には放射性物質に限らず、解毒作用があるそうです。

真偽はこれから調査されていくと思いますが、今どうせ食べるなら白米より玄米、もっと言うなら発芽玄米が一番良いと思います。

ただし、汚染されていないものでないと逆効果です。

白米よりも殻がついている分、汚染物質も残りやすいからです。

去年のお米や西日本のお米を選んでください。


2.リンゴやバナナで体内除染する

リンゴに含まれるペクチンで約半分を体内除染できる、というチェルノブイリからの研究報告があります。

バナナも同じようにペクチンを含んでいます。

リンゴは産地が汚染地域かどうか微妙なことが多いですが、バナナなら確実に海外産ですね。

豆も体内の放射性物質を吸着してくれますが、畑になっている時から吸着しやすいので、必ず産地に気をつけて選んでください。


3.45日圏外に滞在して体内浄化する

年間45日、汚染されていない環境にいると50%体内浄化されます。

それを口実にして、長期間子どもと海外旅行するのもいいですね。

この方法は、「子どもたちを放射能から守る 福島ネットワーク」の方から伺いました。

福島の子どもたちを、西日本に長い休みの間だけ避難できるよう親子を受け入れてもらう。

そうすることで体内汚染が半減するから、それだけでもとても安心できるのです。

例えば空いている一軒家に、数家族の子どもを受け入れる。子どもたちは友達と一緒に避難できます。

その家族の母親が1週間交代で面倒をみる。そういうサポートが今とても求められています。

実はこの原型は、チェルノブイリの時に子どもたちを遠方に一時受け入れした活動です。

子どもたちは1カ月の滞在でみるみる顔色が良くなって、ものすごく体調が改善されたそうです。


もし、これまでの生活を振り返って、体の中に放射能が溜まっている気がするな、と感じるのなら、このように体から出す方法を検討してみてください。

また、リスクヘッジと栄養をとる点でも、玄米やリンゴ・バナナはオススメですよ。



次回「対策:自分基準を持つ」に続きます。
前回「対策の基礎知識」の続きです。


ここから、いよいよ具体的な対策に入っていきます。

まずは、体の中に放射能を取り込まないようにしましょう。



1.汚染度が高い食べ物を避ける

特にキノコやベリー類、お茶の葉で検出されています。

可能な限り避けることをお勧めします。

もし食べるのであれば産地を十分に選びましょう。

外食の時は、これらが入っていないメニューを選んではいかがでしょうか。

チェルノブイリの経験から、とりあえず2年間は避けた方が良いと思います。


2.より汚染されていない地域のものを食べる

具体的には、西日本や外国です。

愛知・岐阜・新潟より西で汚染が低いことが文科省の調査でわかっています。

ただ、愛知でも新城のお茶で高い数値が出たので、愛知県産=全て安全ではないです。


3.311以前に収穫、製造されたものを選ぶ

乾物や缶詰、お米など、オンラインショップで「震災前」で検索すると、たくさんでてきます。

例えば楽天で検索すると・・・こちら



内部被ばく対策は、何よりもこの「取り込まない」が最も大切で、効果的です。

他にも対策はありますが、この3つをやるだけでも大きく違うと思います。



次回「対策:体から出す」に続きます。$Connected Cafe
いまブログ記事を書いている<放射能から子どもを守る>をテーマに、

勉強会&交流会「Connected Cafe」を開催することになりました。

$Connected Cafe

◇子どもを守る勉強会「秋冬の食べ物と、放射能」

2011年11月18日(金)午前11時~ 高円寺(東京)にて

詳細はこちら: http://connectedcafe.org/


前日まで予約受付しています。

ぜひお越しください。
※引き続き、子どもを放射能から守ることについて書きます。前回「起きうる症状」の続きです。



被ばくを避けるためにはいくつもの対策があります。
まず、対策の基礎知識として4つお伝えします。

Connected Cafe

1.内部被ばくは口から

いま、高汚染地気やホットスポットを除いて、被ばくというのは、90%以上は食べ物や飲み物による内部被ばくです。


2.安全の閾値はない

放射能には、「これ以下なら安全」という数値はありません。

悲しいことですが、基準値以下だから安全、数値が低いから絶対に大丈夫、ということはないです。


3.人によって感度が違う

被ばくの感度は、人によって違います。
同じ被ばく量でも、全く健康な人もいれば、ガンになってしまう人もいます。

現場の声としては、アレルギーのある人や粘膜の弱い人は、感度が高く、症状が出やすい傾向にあるそうです。

いまの子どもの8割がアレルギーをもっていると言われているので、そこに放射能が加わることが本当に心配です。


4.ゼロにはできない。でも努力しただけ減らせる

残念ですが、被ばくは日本にいる限りゼロにはできません。
日本中が大なり小なり汚染されてしまったからです。

でも勉強して理詰めで取り組めば、その分だけ必ず被ばくを減らせます。
何も知らずに無防備でいるのと、ちゃんと知って取り組むのとでは、全く違います。

チェルノブイリの調査では、食べ物をよく選んでいた家族の子どもは、たった10ベクレルの内部被ばくだけだったけれど、無防備だった家族の子どもはその300倍も溜まっていました。
(※出典:ドキュメンタリー映画「チェルノブイリ・ハート」)


きちんと努力すれば、ゼロにはできなくても、限りなくゼロに近づけて被害を避けることができます。