人生を、自分自身が舵をとって進もうとするすべての人のことをリーダーと言ってます。
歴史は教養ですよ〜
で、ただの教養にしないのが「リーダーのための歴史教室」。
あなたはリーダーで、あなたが歴史を作る主人公なのです。
<今日のあらすじ>
ベルリン条約について。ロシアの南下政策は行き詰まりました。
昨日のつづき
↑ロシアに有利だったサン・ステファノ条約では、ブルガリアの領土は赤の太線で囲まれたところだった。ここまでブルガリアが広ければ、地中海もすぐそこ
が、、、誠実な仲介人のおかげさまで、ブルガリアの領土は赤の斜線///へと縮小された。
ここでちょっと、ブルガリアの話。ブルガリアはスラヴ人地域ですよね。まあ、正確には純スラヴじゃなくて半分トルコとの混血なのですが、ロシアは使えるものは何でもじゃないけど半分でもスラヴならスラヴだったんですね。
このとき、ブルガリアは前に書きましたがオスマン帝国の支配下だったわけですが、ブルガリアは独立を望んでいて、そしてまたパン=スラヴ主義の関係でブルガリアとロシアは密接なつながりを持っていったわけです。ロシアはブルガリアの独立を支援していたし、そしてそのつながりが、ロシアにとっては甘い甘い不凍港というお汁粉をもたらすというわけ
で、ブルガリアとはそんな風にうまくつながりを作ってあったから、ビスマルクが間に入ってベルリン会議が行われ、サン・ステファノ条約がベルリン条約になってしまったのはロシアにとって痛手だったわけです。さらに上の地図の下のところにちょこちょこちょこっと書いてあるわけだけれども、
・キプロスはイギリスが
・ボスニアヘルツェゴビナはオーストリアが
それぞれ管理するとなると、ロシアは迂闊にバルカン半島を通り抜けて地中海へと出られなくなったというわけ。
地図でしっかり確認してくださいませ。紫線がダメになり、今度は紺線も止められてしまった。監視の目によって。
ロシアは南下政策の道を絶たれただけでなく、南下政策を進めていたアレクサンドル2世は暗殺され、ロシア国内の革命運動が次第に激しくなっていったのでした。
そして、南への進路を絶たれたロシアは、その矛先を東へと、変えて行きました。
すでにウラジオストク港までその触手を伸ばしてはいたものの、本格的に東方進出を強化します。まずはシベリア鉄道の建設から始まりました。
もちろん、行きたいのはみなみですからね、そこ注意してくださいね、東へ行った先に、南があるのですよ
で、そのシベリア鉄道。ロシアには資本がありませんから、それを手助けした国がありました。フランスです。フランスからお金を借りて、鉄道をつくる、と。1891年に着工しました。
この鉄道、1905年(日露戦争が終わった年)に完成するわけですが、その完成のときにツァーリだったニコライ2世は、実はそれ以前に日本に来たことがありました
まだ、皇太子だったとき。1891年、着工の式典に参加するついでに、日本に寄ったの。
そして、日本で有名な事件が起こります。ロシアの皇太子ニコライさんを切りつけちゃったという事件。
そう、大津事件です。
このとき、日本ではロシアに対する脅威と、そして三国干渉の恨みがつのっていたのでしたね。
でも、日本は、ロシアとの間に大事を起こしたくなかった。丁重に謝り、天皇もニコライ皇太子をお見舞いして、日本中が心配した(というていだった)のでした。
続く
2019年2月5日から茶の本のオンライン読書会を行っています。今日は二回目!この本は伝統的な日本文化だけでなく、日本の精神が書かれている本です。初回「まえがき」でしたが(本文でもない!笑)、参加してくださった方が世界のあちこちから入っていて、あまりにいい読書会が催されているので、途中からでも参加可能としました。
茶の本は、岡倉天心が西洋に向けて英語で書いた『The Book of Tea』の日本語訳の本です。日本の思想や哲学、東洋や日本てこんな素晴らしい文化を持っているんだよ!というのを、芸術の域まで高められた「茶道」という切り口で書かれています。
『The Book of Tea』は日本語だけでなく、スウェーデン、ドイツ、オランダ、スペインなど各国の言語で翻訳されています。
海外赴任者向けプログラムを作りました。異文化理解セミナーはよく聞くのですが、自分たちのこと=日本を知るためのプログラムです。もちろん、歴史も取り入れてます。日本人として地球規模で広く観て考えられる赴任者を育てます。周りに合いそうな方がいらっしゃいましたらご紹介くださいm(_ _ )m
個人向けのオンラインプログラム、自分史編
わたしが普段、「歴史を学ぶのではない、歴史から学ぶための歴史教室」と表現しているのは、チラシの感想に書いている通り。歴史というのは、教科書に書いていることでも、このブログに書いていることでもなく、自分の歴史=人生も、同じなのです。だから、歴史を学ぶということは、自分自身を学ぶということなのです。
「人生を紐解いて未来につなげたい人、人生を大事にしたい人」にいいと思うとのこと。ご興味ある方はお問い合わせください。
もっと先の未来へ。