人生を、自分自身が舵をとって進もうとするすべての人のことをリーダーと言ってます。
歴史は教養ですよ〜
で、ただの教養にしないのが「リーダーのための歴史教室」。
あなたはリーダーで、あなたが歴史を作る主人公なのです。
<今日のあらすじ>
エカチェリーナ2世はポーランドを吸収し、そのあとのアレクサンドル1世の時、ナポレオン1世がモスクワへと攻め入りました。
今日は猫の日
ねこだいすき
さて、前回少し書いた、エカチェリーナ2世のポーランド分割についてお話ししたいのですが、
ロシア、エカチェリーナ2世のとき、お隣の国ポーランドをプロイセン・オーストリアとともに領土を分割してそれぞれの国にしました。
ポーランドという国はそれによって消滅しました。
↑それはフランス革命(1789)の混乱の直前だった。エカチェリーナ2世は、プロイセンのフリードリヒ2世とともにポーランドに介入した。ロシアがポーランドの全領土を保護下におこうとしたため、プロイセンとオーストリアはロシアを牽制。その後3回にわたってポーランドの分割が行われた。フランス革命の混乱のさなかに、一つの国が地図から消えた。
↓ポーランド分割の詳細
根室港にラクスマンを派遣した話は、下の地図に載っています。右の、黄色の吹き出しのところ。18世紀終わり頃の、まさにフランス革命の頃のロシアは、不凍港を求めて南へ南へと下りながらも、領土を西へ東へと拡大していました。
そんなロシアを、周りの国はよく思わなかったわけですが、ロシアはその後もアメリカの独立戦争を実質的に応援し、さらにフランス革命に揺れるフランスに対して対仏大同盟を結成。フランス革命の火花がこちらへ飛んでこないようにと対策をしましたが・・・
エカチェリーナ2世が1796年で退位したのち、アレクサンドル1世の時についに、勢いに乗りまくったナポレオン1世がモスクワへと向かいます(モスクワ遠征)。1812年のことでした。
これはどうしてこんなことが起きたのかというと、ナポレオン(というかフランス)はイギリスと競い合っていて、イギリスの産業革命に対抗しようと大陸封鎖令を出したんですね。これは、穀物全般イギリスからじゃなくてフランスから買ってね〜絶対よ〜!ってやつでしたが、ロシアはそれを無視してイギリスと貿易していたのです。
それに怒ったナポレオンがロシアに遠征したというわけ。
ロシアは徹底対抗し、ナポレオン到着前にモスクワ全土を焼き払いました。ナポレオン軍が到着した頃にはもぬけの殻どころか、食料もなく、さらに冬将軍の到来で散々な目にあい、これを機にナポレオンの活躍は右肩下がりとなって、落ちていったわけです。
この、モスクワ焼き払いに関しては、誰も焼いていなくて火事だったんだとかいろんな説があります。正直なところはわかりません。200年も前のことですし、もうわかりようがない。
ちょっと話がそれるのですが、最近いろんなところでお話(プチ講演含めて)させてもらう中で、まず『リーダーのための歴史教室』と聞いて「歴史っていつの時代?どこの?世界史?日本史?」いろいろなことを聞かれるのですが、正しい歴史なんかない、歴史にどこもへったくれもない(切り取れない)、明治維新といえば誰々っていうのもないっていうのがわたしの主張です。
じゃあ何があるのか?解釈です。
その目の前の情報から一体何を得るのか?一体どうそれを解釈するのか?ただただ、それなんだと思っています。だから時代も特に関係ない。時間が一本の太い矢印になっていて、過去から未来に向かっていると思っていることだって、ただの幻想なんだから。
↑過去から、未来へ。この矢印に人が乗っててね。そういうイメージ持っている人多い。ま、かくいうわたしもだけど。
はい、戻りますね。で、ロシアは無事にナポレオンを追放したわけですが、このときのこの出来事のことをロシア出身の有名作曲家は、大々的に、誇り高く、褒め称えるように作曲しています。
フランスを追い払ったシーンをフランス国歌を用いて表現しているだけでなく、追い払った際の大砲までも楽譜に入っているという出来。今では大砲を持っている自衛隊がときたま演奏しているようです。
ぜひ聞いてみてください。自衛隊の演奏で、チャイコフスキー「1812 大序曲」
わたしは、小澤征爾の指揮が好きです。
続く
2019年2月5日から茶の本のオンライン読書会を行っています。伝統的な日本文化だけでなく、日本の精神が書かれている本です。初回「まえがき」でしたが(本文でもない!笑)、参加してくださった方が世界のあちこちから入っていて、あまりにいい読書会が催されているので、途中からでも参加可能としました。
茶の本は、岡倉天心が西洋に向けて英語で書いた『The Book of Tea』の日本語訳の本です。日本の思想や哲学、東洋や日本てこんな素晴らしい文化を持っているんだよ!というのを、芸術の域まで高められた「茶道」という切り口で書かれています。
『The Book of Tea』は日本語だけでなく、スウェーデン、ドイツ、オランダ、スペインなど各国の言語で翻訳されています。
海外赴任者向けプログラムを作りました。異文化理解セミナーはよく聞くのですが、自分たちのこと=日本を知るためのプログラムです。もちろん、歴史も取り入れてます。日本人として地球規模で広く観て考えられる赴任者を育てます。周りに合いそうな方がいらっしゃいましたらご紹介くださいm(_ _ )m
個人向けのオンラインプログラム、自分史編
わたしが普段、「歴史を学ぶのではない、歴史から学ぶための歴史教室」と表現しているのは、チラシの感想に書いている通り。歴史というのは、教科書に書いていることでも、このブログに書いていることでもなく、自分の歴史=人生も、同じなのです。だから、歴史を学ぶということは、自分自身を学ぶということなのです。
「人生を紐解いて未来につなげたい人、人生を大事にしたい人」にいいと思うとのこと。ご興味ある方はお問い合わせください。
もっと先の未来へ。