人生を、自分自身が舵をとって進もうとするすべての人のことをリーダーと言ってます。

 

 

歴史は教養ですよ〜真顔

 

 

 

で、ただの教養にしないのが「リーダーのための歴史教室」。

 

あなたはリーダーで、あなたが歴史を作る主人公なのです。

 

 

 

<今日のあらすじ>

アメリカの領土拡大は止まることを知らず、インディアンや他国の領土を侵略したとしてもそれは神による天命なのだという思想が生まれました。

 

 

 

アメリカ、ルイジアナまで手に入れたところでした。下の地図でいうと、薄緑のところ。

 

 

 

 

で、そこからスペインからフロリダを買い取るんです。1819年のこと。

 

 

今まで西へ西へと歩みを進めてきましたが(※西漸運動:せいぜんうんどう。下参照)、なんだなんだ南に下ってもいいんじゃん、ということになります。

 

 

 

で、その北西南西、テキサス方面へと、その矛先を向けていったのです。

 

 

アメリカの領土拡大の話をずっと書いていますが、これはただの開拓ではなく、その地にそもそも住んで生活していたインディアンから土地を奪うという事でもありました。

 

 

 

言ってみれば領土を広げるぜぇええ!!!という事を西漸運動(せいぜんうんどう)と呼んでいたのです。

 

 

ここへきて、アメリカ人(=白人。自分たちをインディアンなどの土着民族よりも優位な人種という解釈を持っている人々)が何してでも、それこそ殺してでも、どんな手を使ってでもこの白人の優れた文明をこのアメリカ大陸に広げるというのは神様からもらった聖なる使命なのだという考えとなって、それを明白な天命「マニフェスト=ディスティニー」と呼んでいます。

 

 

 

 

↑電線を持って西へ西へ。それを追うように鉄道や第二次産業改革(石油や石炭・鉱物を使うようになった、産業革命の第二弾)が後ろにみえる。追われるのはインディアンと、それらを捕獲して食料としていたバッファロー。そして空は夜明けな感じが描かれている。

 

 

 

こういった、諸民の征服感情はアメリカ合衆国という国を今の領土の大きさに育て上げ、多くの他民族(インディアン)を滅亡させて、世界に対する様々な力を蓄え、発言力を増してゆきました。

 

 

 

それは確かに、この先にご紹介するモンロー主義からの、アメリカ主導で国際連合という国際的な枠組みを作り上げるにふさわしい知恵を授けることになった一方で、このような多大な犠牲を生み、そしてまた前に書いたアメリカ=イギリス戦争においてもインディアンまで関係ないのに戦わさせられ、イギリスの自由主義に民主主義の時に書いたこととまったく同じように、誰かに対する弾圧の上にこのアメリカ合衆国が成り立っていたことを見逃してはなりません。

 

 

 

で、きょうはちょっと、テキサスをめぐるメキシコとの対立・国境争いを書きたいのですが、上の薄緑のルイジアナ併合以来、西だけでなく南にも行けるじゃないか、とわかってしまったアメリカは、メキシコのテキサスを攻略します。テキサスは当初スペイン領でしたが、メキシコ独立時にメキシコの一部となっていました。

 

 

それでも、上の「マニフェスト=ディスティニー」のとおり、アメリカ人(白人)たちは領土拡大と開拓の意欲にメラメラと燃えていましたから、その勢いのもとに国境を無視してテキサスへ入っていったのです。そしてその数が多くなり、ついにテキサス共和国を樹立。これに反発したメキシコでしたが、アメリカの挑発に乗って戦争を仕掛けてしまいました(1846アメリカ=メキシコ戦争)。ほら、この流れってドイツとフランスの流れと一緒ですね。

 

 

この戦いでメキシコは敗北し、領土が狭くなりました。不当占拠され、挑発に乗って戦争を仕掛けて、そして領土縮小。。。チーン

 

 

 

これについてメキシコが忘れることはなく、この敗北によってアメリカと条約を結んだ日を今でも屈辱の日としています。

 

 

 

↑世界史の窓より。縦線|||||のところが当初独立したところ。この戦争によってさらに斜線/////のところが渡された。今、アメリカ西海岸と聞いてぱっと浮かぶサンフランシスコもロサンジェルスも、もともとメキシコ国土だったんだね。

 

 

 

 

 

さて、このころのモンロー主義ってのを書きたいと思います。

 

 

 

次回に続く

 

 

ふんわり風船星2月5日から茶の本のオンライン読書会を行います。伝統的な日本文化だけでなく、日本の精神が書かれている本です。多くの日本の皆様に触れていただきたいのです。

 

 

 

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ふんわり風船星海外赴任者向けプログラムを作りました。異文化理解セミナーはよく聞くのですが、自分たちのこと=日本を知るためのプログラムです。もちろん、歴史も取り入れてます。日本人として地球規模で広く観て考えられる赴任者を育てます。周りに合いそうな方がいらっしゃいましたらご紹介くださいm(_ _ )m

 

 

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わたしが普段、「歴史を学ぶのではない、歴史から学ぶための歴史教室」と表現しているのは、チラシの感想に書いている通り。歴史というのは、教科書に書いていることでも、このブログに書いていることでもなく、自分の歴史=人生も、同じなのです。だから、歴史を学ぶということは、自分自身を学ぶということなのです。

 

「人生を紐解いて未来につなげたい人、人生を大事にしたい人」にいいと思うとのこと。ご興味ある方はお問い合わせください。

 

 

いのししひとみコーチングオフィスのホームページいのしし

もっと先の未来へ。