美濃和紙とつながる 第2回 | コネクトのブログ

美濃和紙とつながる 第2回


昨日に引き続き、本日も


美濃和紙のお話です。



古川紙工さんの工場見学の後、


美濃和紙手漉き職人であります


加納さんの工房を見学させて


いただきました。



なんとなくしか和紙の製造過程を


知らない私に、


1からご丁寧に教えていただきました


加納さんに大変感謝です。



まずは材料の話からです。


和紙の材料には


みつまた・雁皮・こうぞ


の木の皮が使われます。


コネクトのブログ


みつまた


コネクトのブログ


雁皮



雁皮は、人工で栽培できないために


職人さんが、山で調達をしてこなければなりません。



加納さんの工房には、たまたま偶然根付いた


雁皮がありました。




こうぞの木の写真はありませんが、美濃和紙の主要な


材料はこうぞになります。




まずこれらの材料を水に浸します。



コネクトのブログ


天日にさらしながら、水につけることで、


不純物を取り除いていきます。



この工程に1週間かかります。



次に


コネクトのブログ


釜でこれらの材料を煮ます。


五右衛門風呂ができそうな、相当大きな釜です。



煮詰めることによって、繊維を柔らかくし、手でもほぐせるように


します。



そしてこの後、紙製品の良し悪しを決める工程であります


ちりとり


をします。



水に浸しながら、繊維に入り込んでいる、細かい不純物や


傷がついているものを取り除いていきます。



ここでどれだけの汚れや繊維の傷がとれるかによって、


出来上がった和紙の白さが違います。


そのまま品質に直結する作業になりますね。




コネクトのブログ


ちりとりを終えて、このような繊維の束ができます。


次にこの繊維の束を、木槌で叩く


こうかい


とよばれる作業になります。



コネクトのブログ



コネクトのブログ


ひたすらリズミカルに、うどんやそばを広げるように


繊維の束を叩いていきます。



この木槌と御影石、全く昔から変わらない伝統的な


道具になります。




コネクトのブログ


叩き終えると繊維が綿のような形状になります。



写真では伝わりにくいですが、木槌の表面と


石台の表面は、凸凹しています。



この凸凹があることによって、繊維が薄く柔らかく


のびていくそうです。


先人が生み出したものづくりの知恵ですね。



そしていよいよ漉く作業になります。



コネクトのブログ



まず水槽(すきぶね)に、先ほどの材料と


上の写真のトロロアオイを入れます。



コネクトのブログ


そしてこれらが良く混ざり合うように


かくはんします。


コネクトのブログ



コネクトのブログ


そして「すけた」とよばれるもので


流し漉きを行います。



上下左右にこの「すけた」を動かすことによって、


紙が漉けるわけです。


加納さん、私たちの前で、容易にこれを


動かされていましたが、実はこの「すけた」


結構重量があります。


厚い紙を漉く場合には、20キロほどにもなるそうです・・・




コネクトのブログ


「すけた」のアップです。



繊細の道具だということが見て分かりますよね。



最近はこの「すけた」をつくれる熟練の職人さんが減って


しまったことを、加納さんは大変残念がっておりました。



そう一番多い時期で5000人程いらした美濃和紙職人さんは、


現在は15人ほどになってしまいました。


もちろんこれにあわせて、道具職人さんの数も減っていきます。




いいモノ作りに欠かせない道具の確保も、今日の日本においては


また課題だということを強く感じましたね。


コネクトのブログ


これが漉き終わって出来上がった和紙になります。




透き通るような薄さと、漂白をした真っ白さではなく、


美しい生成り色がでています





コネクトのブログ


そして漉き終わった和紙の束を、


「あっさく」

とよばれる工程で、一昼夜プレスし、


和紙から水分とトロロアオイを抜き出します。



コネクトのブログ


最後にプレスし終わった和紙を


「板はり」


を行い、乾燥させて完成となります。





この作業を加納さんは1人で行い、尚且つ


すべて手作業になります。



そして美しい和紙をつくるために、これらの


工程全てに一切の妥協無く、自分のもてる


技術を注いでおります。



加納さんはおっしゃいます


「いい和紙を作るには、冬がいいです。」



冬の乾燥した気候、水の冷たさが素材をもっとも


生かせるそうです。


しかし


和紙作りの工程としては


過酷な時期でもあります。



すべては


「豊かな紙の表情を生み出す為」


そして


「その紙を喜んで使っていただくため」




この想いから生み出されている


美濃和紙



「人と人がつながる」ことに


どうCONNECTできるか。



取り組んでいきます。



CONNECT  黒田




■今月バースディギフト


コネクトのブログ

コネクトのブログ

Tidy ハンディモップ


Kop 


2,625円


環境美化の最先端を行くテラモトがつくる、

使わないときでもお部屋で魅せれる掃除道具

シリーズになります。


ただのデザインだけではなく、使い勝手も良く、国産に

こだわることで、道具として長く使える品質を持っています。


このハンディモップも、モップ部分の買い替えができるので、

使い捨てタイプではありません。



花粉に敏感な方には、日常使いができるオシャレものとして。

家でなかなか掃除をしない男性には、先ずはカタチから入りやすいものとして。


ギフトにいかがでしょうか?


CONNECT HP


コネクトのブログ


CONNECT


〒463-0067
愛知県 名古屋市守山区 守山1-1-18

TEL:052-795-1101 FAX:052-795-1102

営業時間
10:00~19:00
定休日
水曜日
最寄り駅
名鉄瀬戸線 守山自衛隊前 駅 徒歩5分
駐車場



にほんブログ村 インテリアブログ インテリア・家具製作へ

にほんブログ村


にほんブログ村 インテリアブログ モダンインテリアへ

にほんブログ村

コネクトのブログ