読書: 日本企業はなぜ「強み」を捨てるのか | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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東京大学で初の経営学博士号を取得された岩尾先生の書籍。日本企業には元来QRコードなどカイゼンによるあ
イノベーションを起こす経営技術がある一方でコンセプト化、理論化が弱く海外起業のほうが先端を走っているように見える幻覚があるというのが著者の首長と理解しました。

その上で本著内で、

一部の人が経営知識と経営意識を独占する危機感
グローバル化できない日本企業の理由はコンセプト化能力がないから
グローバル化とは、ヒトモノカネ情報の移動コストがゼロの状態
人間が価値創造の主役だと考えて、経営知識と経営意識を組織内で共有すること(p309)

と述べており、経営教育の必要性をのべられています。
たしかに海外の方々は本当にコンセプト化がうまいです。これを日本企業が身につけること、理論化して発信していくことが重要と感じました。