企業市民教育 〜 BMから伊藤忠 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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自動車保険の不正請求問題をはじめ、企業倫理の問題揺れたビッグモーターの伊藤忠の経営参画が決まりました。中古車市場において、旧ビッグモーターが社会の公器であるなら生き残るでしょう。そのための企業再生のキーは、企業市民教育にあると個人的には思います。


伊藤忠から参画する経営の方々がどこまで、この企業市民教育にこだわれるかでしょう。





中国の林彩梅教授の平和文化経営理念という論を紹介したいと思います。


1. リーダーの経営理念は、「企業それ自体の利益巨大化」ではなく「全人類の利益巨大化」を考慮することである。


2. リーダーは人を包み込む「慈悲」及び一切の困難を乗り越える「智慧」を持たねばなら

ない。この智慧は人類の精神の創造性を広く開拓するだけでなく、人類社会の如何なる

危機も克服することができる。正義の「勇気」でどこまでも実行すれば、経営の業績を上げることができる。


3. リーダーは「企業倫理」を持ち「従業員、消費者、会社、社会」の長期的利益のために努力することを誇りとするべきだ。


4. 企業のグローバル化においては、各国の法律制度を必ず順守し、各地域の文化を尊重し、その地の経済発展に貢献しなければならない。そうであって、国際社会が信頼する企業市民を得ることができる。


5. ハイテクノロジーの発展は、同時にその地の環境保護や人々の健康に配慮しなければならない。


6. 「平和共生精神」のもと、人種、民族、信仰宗教、肌の色等の文化的差異を区別したり、排除せず、多元文化に対し尊重し、関心を持ち、寛容的であり、理解し、また、差異を大切にし、それを友情の基とし、平和共生、人民の幸福、社会の繁栄を享受すべきだ。


7. リーダーは「王道文化管理」、「徳」を以って感化する管理方式を用いるべきである。人間的管理を重視するだけでなく、「心を啓発する管理」をより重視すべきである。


8. 国際的な友好に対して誠実で、平和と繁栄を享受していくべきである。


9. 世界市民として、他国の民族、他国の利益に関心を持ち、「人権」と「尊厳」を尊重し、「世界平和と人類の幸福」を達成すべきである。


10. 菩薩的性質を有する企業組織のもとで、全従業員は自身の職場に忠実であるだけでなく、世界の消費者の幸福に感心を強く寄せ、「人道主義競争精神」を以って企業の国際競争力を向上させるべきである。