【読書】経営リーダーのための社会システム論 構造的問題と僕らの未来 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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前から読みたかった本。やはり社会学は面白い。

 

日本では社会の底が抜けているという課題設定のもとで、「システム世界」(コンビニ的、匿名的、入れ替え可能、マニュアル&役割、損得勘定)と「生活世界」(地元商店的、顕名的、人格的、履歴的、入れ替え不可能、監修やしきたり、善意と内発性)という二元論のもとで、「システム世界」となりつつある日本の課題を説明している。もちろん生活世界にも課題があるのだろうが、損得勘定になっている部分が大きな課題なのだろう。

宮台真司氏は「システム世界の外を大事にしろ」(P227)と指導しているとのことだが非常に賛成で、いかにシステムの枠を超えて利他性・貢献性を発揮できるかがポイントなのだろうと思う。