ひさびさに大局観に立って物事を考えられる一書でした。
本書はデロイトコンサルの方が中心となって立てられたルール形成戦略研究所の方々の執筆。
持ち場立場での頑張りという前提を与えられた状態からルールを形成する=ルールメイカーになることが今後重要であるというのが本書のキーメッセージです。経済を動かしていく上で、当然政治は切っても切り離せないものであり、規制=前提を作られるとそのゲームの中で我々は闘わないといけません。
近年だとヨーロッパの個人情報保護法であるGDPRに対応しなければならない日本企業がその象徴でしょう。一方でルールを作る
=枠を作れればゲームの仕方は自ずと変わります。そのためのルールメイキングの構成要素や事例などが本書では語られており非常に有益でした。
またコーポレートアフェアーズや未来志向と行ったキーワードが個人的にはとても印象に残りました。


