![]() | 情報の強者 (新潮新書) 756円 Amazon |
情報の氾濫している現代社会において、プロのジャーナリストはどのように情報をさばいているのかについて書かれている本です。
この著者は
① 午前3時(新聞のスクープが出る時間、マーケットの動向が一番わかりやすい時間だそうです)に起きて、スマホをちら見し、また就寝。5時頃に起きてネットをサーフィングするなど、少し我々にはまねしがたい習慣を持たれています。
② またテレビは極力見ることはなく、新聞やネットから情報を仕入れているとのこと。テレビは見るとしてもBSのNHKでやっている国際ニュースなど。
③ 情報は見返さないから、思い切って紙のファイルなどは捨てる
など情報処理に関する一家言をお持ちです。情報の強者とは情報処理に関する自分のポリシーを持ち、あまり大勢に流されることなく、一方で自分の好まない情報を含めて積極的に取りに行ける人を指すのではないかと本書を読んで思いました。
またこれは私自身の反省ですが最近ブログの投稿が滞っているのは日中に更新ができないため。この著者のように一日の終わりに自分の整理のために投稿するように心がければより価値の高い習慣になるのかなとも感じました。
情報処理に関して内省をするいい機会となりました。
下記本書の目次です。
1 情報の拾い方
「特ダネ」が流れるのは午前3時/朝は「薄目あけ」で頭の準備体操をしておく/海外の情報に触れるには
デバイスは用途に合わせて複数持つ/不必要な情報を拾わない/本にはまだメリットがある
人に会うことこそ情報だ/「電車でスマホ」の功罪/自分にとっての「ラクダ」を探す
2 情報の読み方
新聞は遅い。が、侮れない/新聞はニュースの配置を読む/お気に入りの新聞を作らない
テレビとはなるべく付き合いを少なくする/毎年恒例のニュースはすぐ捨てよう/大きな事件が起きたらニュースから離れろ
海外のニュースで情報を相対化する/ニュースから国の主張を読む/日本の新聞は「内向き」だ
ネットの記事は「自己メール」でメモする/ネット情報に溺れるな/情報の土台を定めておく
タイムラインは雑多で極私的/快楽情報に溺れるな
3 情報のつなげ方
情報のループをつくる/ループ作りを前提に情報を評価する/情報には前後関係がある
「ベタ記事」にこそ注目する/「常識を壊す小さなニュース」を発見する/既存の情報とのズレから書き換えを行う
知らない世界のニュースを積極的に読む/専門家を選ぶ基準/専門的なニュースは語源から確かめる
ループ作りのベースには論理性が必要
4 情報の出し方
紙の資料はとっておかない/アウトプットが脳内を整理する/情報は惜しまずに放出する
アウトプットが発信力を強化する/アウトプットは情報を捨てること/毎日何でも幅広く書く
写真や映像もアウトプットしておく/井戸端会議気分で発信をするな/注目されたい欲求を抑える
「昼の常識」が働かない危険を自覚する/「論理よりも言葉」に気をつけ「流す勇気」を持つ
