【GL思考】リサーチスキル⑧ 仮説検証 Part3 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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前回は、仮説検証の方法について説明をしました。
今回は仮説検証のポイントについて学んでいきたいと思います。

仮説検証は前回も述べた通り、自分の出した答えが正しいかどうかを検証することを目的とします。そして、その仮説検証の最大のポイントは「“より強い”Factを使って実施する」ことになります。

ではより強いFactとは何でしょうか。定性情報でしょうか、または定量情報でしょうか。もしくは1次情報でしょうか、または2次情報でしょうか。実はこれには理論的な正しさはなく、いかに報告者(相手)が納得できる証拠(エビデンス、Fact)を用意できるかが鍵であると思っています。

当然検証をしている際に、ピンポイントで”これ”といったデータを見つけられないことが多々あります。しかしそれで諦めてしまうと、せっかく立てた仮説も価値がありません。

そこで皆さんに意識をして頂きたいのが、代替データの活用です。

① 類似
例えば、A社の売上高のデータが見つからないとしましょう。
この時に類似するのは、同業界・同規模の競合他社のデータです。
同業界・同規模の競合他社のデータさえ見つかれば、A社の売上高を類推するのは容易です。

② 要素分解
次のテクニックは要素分解です。
ASEAN全体の市場規模データがないとしたら、みなさんどうしますか。
その際は、ASEANに所属する各国(要素)のGDPを累計すればASEANの市場規模が出せます。大きな塊も要素を分解し、再度集計することで”ない”データを導出することは可能です。

③ マクロ
要素分解とは逆の考え方で、3つしか企業がないある市場におけるの売上高3位の売上規模のデータがないとしましょう。その時にはどうするか。その市場全体の規模と1・2位の売り上げがわかれば、当然3位はわかります。自明だと言われそうですが、より大きい対象から各要素の差を取って、欲しい情報を導出するというのも可能です。


また定性情報でも強いFactを作ることは可能です。
例えば中国とASEANの輸出は競合しているということを言いたい場合は、
数字で見ることは難しいです。

その場合は定性情報で下図の通り、中国・ASEANの輸出品のTOP5の輸出品を並べることで、明らかに中国とASEANは競合をしていることがわかります。この情報にプラスして、輸出国も一緒であれば、相当な競合があると言えるでしょう。



定性的な情報でも、論理的な根拠付けにより、強いFactを作ることができる ということを覚えておいてください。

ここまでで仮説検証のパートはおしまいです。
次回リサーチスキルの振り返りをしたいと思います。