【読書】資源ベースの経営戦略論 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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資源ベースの経営戦略論/東洋経済新報社

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リソースベースドビューの経営戦略論は、比較的最近に構築された理論であり、本書はハーバードでの授業をベースに書かれています。資源ベース、エージェンシー理論について勉強になりました。


リソースベースドビューとは?

企業ごとに異質で、複製に多額の費用がかかる経営資源(リソース)を活用することによって、企業は競争優位を獲得することができるという、経営資源に基づく戦略論。ジェイ・B・バーニーが展開した。


企業の持つ資産、人材、技術力、ブランド、工程、専門能力や組織文化など、さまざまな経営資源の中で、その複製コストが非常に大きかったり、資源が希少で競合による入手が困難だったりするものが競争優位の源泉となり得ると考える。
例えば、製造の組立工程における特許を取れば、製品自体の特許をとる場合と比較して一般に競合にとっては模倣コストが大きくなり、大きな強みとなり得る。

収益性が非常に厳しい業界においても、卓越した収益を上げている個別の企業は存在する。リソース・ベースド・ビューではその成功要因を、このような内部の経営資源に求めている。

なお、コア・コンピタンスは、この考え方に基づいている。
http://www.weblio.jp/content/%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%89%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC


エージェンシー理論とは?
エージェンシー理論とは主たる経済主体(プリンシパル)とその主たる経済主体のために活動する代理人(エージェント)の間の契約関係をエージェンシー関係と呼ぶ。
プリンシパル-エージェントの理論ともいう。

エージェントはプリンシパルの利益を最大化するように行動するよう期待されるが、両者の利害はかならずしも一致しない。利害の不一致や情報の非対称性によってエージェントがプリンシパルの利益ではなく自己の利益を優先させて行動してしまうというようなモラル・ハザードが発生し、プリンシパルに対して虚偽の報告をしてしまうということが起こりうる。
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