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本書は「戦略構築」について、著者のマッキンゼーでの経験を基に、原理原則に則って書かれている良書です。戦略とはサイエンスだけでなく、アートであることをつくづく感じます。戦略を立てることは、おそらくある程度のステップに則ればできると思うのですが、”良い”戦略は経験とセンスが必要であることを感じます。
下記は要旨です。
シンプルな戦略とは?
目的や達成したい目標が明快かつ具体的で、戦略としての基本的な方向性が織り込まれており、潔い
なぜ、その戦略が有効であるか明確であり、説得力がある
戦略全体を一言で言え、わかりやすく、伝えやすく、覚えやすい
戦略の三大要件を満たしている・・・顧客に喜ばれ、競争に勝て、儲かる
ぶれない継続性や組織の一体感とエキサイトメントを生み出し、現状打破、難題解決を促進できる
特に戦略の三大要件に回答できるかが大事
Q1.顧客にとって、うれしいことかどうか
Q2.それは他の会社とは違うのか
Q3.自社は儲かるのか
戦略構築の基本となる6つのステップ
1. 戦略目的の設定
2. 境界条件の再定義
3. 環境分析と洞察(Force at Work:FAW)
4. 課題の抽出
5. 戦略的方向性の創出
6. まとめ上げ
シンプルな戦略の代表パターンとは?
1. 基本的な上記の6つのステップに沿って、ひねらず複雑にしない簡潔な戦略
⇒ 環境分析からの独自な洞察、イシューアナリシスを通じた真の課題の抽出、アイディア創出が鍵となる
2. 何かを広げることで成長や進化を目指す戦略
⇒ 広げる軸を活用した体系的な機会の抽出、「できるできない」より「どうやるか」という発想が鍵
3. 目指すゴールからスタートする永井時間軸に適した戦略
⇒ 強力なリーダーのアスピレーションから鳥瞰図的な市場や業界の将来像、とんでもない発想の徹底が鍵となる
戦略ベンチマーキング - どのモデルで行くか
⇒ 戦略モデルカタログ
⇒ 模倣から創造は始まり、模倣に付加価値を加える
ロジックツリー - 戦略を実現する上での課題は何か、どうしたら実現できるか