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著者は元東洋経済オンライン編集長の佐々木紀彦で現在はニュースアプリで有名なNewsPicksの編集長をされている。参考(http://qumaruin.blog.jp/archives/7030184.html)
本書は今後のメディアについて、東洋経済オンラインを立ち上げた実績と、東洋経済と言う日本の一大メディアに在籍した経験から記されたものだと類推する。
紙からWebへとメディアがシフトしていく中で、どのようなメディアが生き残れるのか、著者の意見がしっかり表現されているのが素晴らしかった(大企業で一社員がここまで発言できるのは素晴らしいと思ったが、もしかしたら転職を覚悟されていたのかもしれない。あくまで憶測ですが)。
次世代ジャーナリスト条件として、
① 媒体を使い分ける力
② テクノロージーに関する造詣
③ ビジネスに関する造詣
④ 万能性+3つの得意分野
⑤ 地域、国を超える力
⑥ 孤独に耐える力
という6つを挙げられていたのは興味深かった。
これらの力はジャーナリストだけでなく、これから社会で活躍するための人材要件であろう。
そしておわりにで著者がなにかのテーマを調べるときに、いつも「海外」と「歴史」に注目していると発言されたのも思わず電子書籍でハイライトしてしまった。この著者は「米国製エリートは本当にすごいのか?」というベストセラーを書いた方だが、読み手を引き付ける能力に非常に長けた方だと思う。今後の動向に注目したい。
ビジネスエリートへのキャリア戦略/ダイヤモンド社

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もう一書はキャリアの本。20代後半から30代前半の方々におすすめしたい(学生の方は変な先入観を持つ可能性があるので今の時点で読まないほうがいいだろう)。
著者は渡辺秀和さんという有名なヘッドハンターとのこと。
キャリアチェンジの一つの選択肢として、コンサルタント(特に、戦略コンサルタント)を薦めていたのが非常に印象的だった。理由は非常に簡単でこれまで営業だった職種の人がどうしたら経営企画の職に就けるのか。それはハブとして、戦略コンサルタントと言うハブキャリアを担当することで今までのキャリアの延長+ほかの分野への挑戦が戦略コンサルであればできるということだろう。
転職というとどうしても今の職種の「継続」となりがちである。それは当然で、転職希望者を獲得する企業としては、ポテンシャルよりも実績を買いたいと思うし、即戦力が欲しいからである。ゆえに、転職者が本当の意味で劇的なキャリアチェンジをしたいのであれば、何かハブを経由して他の道へ行く必要があり、そのハブの代表例が「戦略コンサル」ということであろう。
転職後のキャリア形成のために重要なこととして、「大事なのは、仮にスタートダッシュに失敗しても、とにかく成果を出すまでがんばり続けてしまうこと」というアドバイスは価値的であった。どうしてもスタートダッシュに失敗すると諦めてしまうことも多いが、とにかく転職者は結果を出すまでがんばり続けることというマインドは非常に大事であると感じた。