【読書】21世紀のキャリア論―想定外変化と専門性細分化深化の時代のキャリア | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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21世紀のキャリア論―想定外変化と専門性細分化深化の時代のキャリア (BEST SOLUTION)
21世紀のキャリア論―想定外変化と専門性細分化深化の時代のキャリア (BEST SOLUTION) 高橋 俊介

東洋経済新報社 2012-04-13
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キャリアの専門家である高橋俊介氏の最新刊。

副題にあるとおり、想定外な出来事や専門性が高度・複雑化される今日において、どのような意識を持って、キャリア形成をしていくべきかが書かれている。


特にクランボルツ教授の「計画的偶発性理論」という話に興味を持った。

人のキャリアは8割偶然の出来事によって左右されていることを前提として、「より良い偶然がたくさんおきている人と、そうでない人がいて、その違いは普段の行いにある」(P71)「満足の高いキャリアになる確率を上げることは、個人の努力でできる」(P71)ということである。


また高橋氏が今後のキャリア教育について、「決めて絞り込む」キャリア教育から「将来の可能性を広げる」キャリア教育への転換の必要性を訴えていること(P129)。また今後必要なリーダーシップの一つとして、育成的コミュニケーション・育成的リーダーシップを掲げていたことが興味深かった。


私自身は、10年後、20年後の環境に適応できる人間を目指して、高校・大学と学んできたことを本書を読んで思い出したが、本書を読んで改めてその重要性を認識した。


キャリアに興味のある方は必読の一緒である。