次世代ERP- Oracle Fusionから読み解く | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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外資系IT企業で働くコンサルタント&プレイングマネージャーのブログです。日々の雑感や読書日記を紹介します。

最近は雑感か読書日記に終始していたので、少しコンサルワークについても書きたいと思います。


私が従事する業務・ITコンサルの一つとして、ERPソリューションがあります。これは企業の基幹系業務(販売・購買・生産・会計)などで扱われる情報を一つのデータベース上にを集め、人・モノ・お金・情報の最適化をしていく取り組みです。ERPそのものは箱であり、その箱を導入するために戦略策定から業務プロセスやルールを作成し、お客様の業務を変革します。いわばERPをツールとして、お客様の経営改革をしていくのがERPコンサルの仕事です。


このERPで有名なベンダーはグローバルではSAP社やOracle社ですが、次世代ERPという形で最近出てきたのがOracle Fusionです。4-5年前からずっと言われてきた代物なのですが、最近やっとリリースされました。


このOracle Fusionから未来のERPの姿が見えてきます。キーワードをまとめると下記のような感じでしょうか。


1. 標準技術で作れられていること: SAPならABAP、JDEならC++に近い独自の開発言語などこれまで開発のためのプログラミング言語はベンダー依存でしたが、「インテグレーション」がテーマの今日において標準技術(Java)で作られることは必然かもしれません。


2. クラウド: サーバーやアプリを含めて使いたいときに使える分だけコストが発生というコンセプトになります。


3. アナリティクス: ERPは業務処理系のアプリケーションですが、これからは「分析」をいかに効率的にできるかがキーポイント。別にBIを構築するのではなく、業務処理+経営分析一体型としてのソリューションが一般になっていきます。


4. ユーザービリティ:スマートフォンやタブレットPCでも簡単に使えるようなユーザーインタフェースになっていきます。


こちらの記事 を参考に書いています。