【読書】BoPビジネス戦略 ―新興国・途上国市場で何が起こっているか | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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BoPビジネス戦略 ―新興国・途上国市場で何が起こっているか
BoPビジネス戦略 ―新興国・途上国市場で何が起こっているか 野村総合研究所 平本 督太郎 松尾 未亜 木原 裕子 小林 慎和 川越 慶太

東洋経済新報社 2010-10-29
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BOPビジネスのこれまでの実績や企業事例がまとめられた本。BOPを知る上で良い専門書と言える。

特にBOPビジネスに関して、「社会変革視点」「ロングターム思考」「パートナーシップ」という3つの切り口から論じている部分は非常に興味深かった。


BOPにはフェーズがあり、本書でも書かれている通り、1.0や2.0といった潮流がある。1.0はあくまで企業がBoP層にGiveをしていくビジネスであり持続性という部分に課題があったが、グラミン銀行によるマイクロファイナンスなどの事例が出てきたことで、BoP2.0が始まり、BoP層自身がビジネスを担い、現在のBoPの形ができている。これは開発経済学としては内生的成長が始まっていることと言えるだろう。


引き続きぼBoPに関しては研究をしていきたいと思う。