【読書】未来をつくる資本主義 世界の難問をビジネスは解決できるか | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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未来をつくる資本主義 世界の難問をビジネスは解決できるか [DIPシリーズ]
未来をつくる資本主義 世界の難問をビジネスは解決できるか [DIPシリーズ] スチュアート・L・ハート

英治出版 2008-03-18
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おすすめ平均 star
starなかなか 微妙な問題を抱えている本であることも確かだ。
star腑におちました。
star企業、経済についての新しい視点を気づかせてくれる

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本のタイトルだけを見ると今流行の社会起業関連の本かと思うが、そうではなく現存する企業がいかに発想を変え、今人類が抱えている環境問題や人口増加、そして貧困などの問題に関して解決をしていくかを説いた本。


ノーベル平和賞にも輝いたムハマド・ユヌスが「企業が企業自身の長期存続のためにその思考プロセスを変え」と本書を紹介しているが、まさに本書はわれわれこれまで抱いてた思考を転換する示唆を与えてくれる書籍である。


本書の要旨は、BOP(Bottom of Pyramid)、つまり最貧困層に焦点をあて、ボトムアップから市場および製品・サービスを作っていくことで、引いては富裕層向けの商品を作ることができ、持続的な成長をもたらすことができるといったものである。


本書を読んで、私なりに感じたことは、ビジネスで貧困を解決するには、いかに「正の連鎖」を起こしていくかことが大事なのではないかということである。一つの事業を立ち上げることで、他の関連する事業にも反映をさせ、正の連鎖を起こしていくことで市場を大きくしていく。これは先日紹介した複雑系の科学とも類似する考え方である。


本書は答えが書かれているわけではないが、われわれが普段仕事をする上で忘れがちな「理想」を考える機会にもなり、また「そういう考え方もあるんだ」という思考の枠組みを提供してくれる一書である。