グローバルリーダーになる為の思考力 ロジカルシンキング Part 3 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

外資系IT企業で働くコンサルタント&プレイングマネージャーのブログです。日々の雑感や読書日記を紹介します。

ロジカルシンキングを知ろう!


さてこの節では、簡単にロジカルシンキングって言うのをこういうものだというのを理解して頂きたい。まずは下記の問題をやってみてほしい。


問題:以下のアルファベットを自分の頭で考えて、並べ替えてみよう!また何故そのように並べ替えたのか理由を記述しよう。

【アルファベット】

I T E G H


みなさんはどういう順番に並び替えただろうか。当然ながら、この問いに唯一解はない。理由さえあれば、どんなアルファベットの順序でも可能である。但し、「相手にとってわかりやすい!」ということがポイントである。


一番多い答えは「EIGHT」である。与えられた5文字で出来る英単語は数字の「EIGHT」(8)だからというのがロジックである。正しい。一方で、「EGHIT」という答えも次に多いのではないだろうか。これはアルファベット順に並べ替えると「EGHIT」であるというのがロジックである。これも正しい。発想の豊かな方は、きっとこれ以外もにもアルファベット順+理由(ロジック)を思いついたことだろう。


ロジカル=”論理的な”が日本語であるが、大辞林で調べると第一義として「考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て」といった意味がある。次の例文を読んで見て欲しい。


(例1)こうたろう君はハンバーグが食べたかった。だからハンバーグを食べなかった。


この文書を読んでみて、「あれ、おかしいな?」と思って方々がほとんどだと思う。一方もう一つの例文はどうか?


(例2)こうたろう君はハンバーグが食べたかった。だからハンバーグを食べた。


こちらは明らかだろう。”論理”が通っている文章である。ロジカルシンキングとは何度も「相手がわかりやすいと思わせる思考」であると述べているが、相手がわかりやすいと思わせるためには、意味・事実に「筋道をつける」ことはポイントなのである。


(例1)の文章は、明らかに筋道が通っていない文章である。食べたい。だから、食べなかった。「だから」という接続詞が筋道をつけるキーワードとなっている。しかし「だから」がないと、「食べたい。食べなかった」この文章だと、少しおかしいが、おなかが痛かったのかなど理由を想像して納得できそうである。


「筋道が通っているか」どうかは、「だから」「つまり」「故に」といった接続詞で文と文をつないでみるとよい。そうしたら自分が言っていることはロジカルなのか、ロジカルではないのか、ある程度チェックをすることができる。


まず第一歩として自分の作ったまた伝えた文章が「だから」でつなげられるか確認を開始してみよう。