生誕100年 東山魁夷展プレビュー その6
第7章 おわりなき旅
この「夕星」は画伯の絶筆で、今回、私が是非観たいと思った一枚でもあります。
それは、最後の方にひっそりと置かれています。描かれている風景は現実のものではなく、画伯が「夢の中で見た風景」と言われています。
絵のなかに去り行く想いを込めたような気がします。
左側 「樹」 右側 「行く秋」
深閑とした青の世界に力強くも感じられる
木々の生命力。
目にも眩い黄金色の落ち葉、落ち葉。
「荘重で華麗な自然の生命の燃焼」
左側 「宵桜」 右側 「白い朝」
白い静寂の中、再び、新しい旅へ・・・
2時間余の観覧時間もおわりに近づき、最後の10分の時を
再び、「白馬の森」の前で一人過しました。
館の外はすっかり日も落ち、桜の輝くなか、帰路につきました。
必ず、また観にきます・・・
このような素晴らしい機会に恵まれたこと、深く感謝いたします。
一人でも多くの方が、画伯の作品と出会えますように・・・
生誕100年 東山魁夷展プレビュー その5
第6章 モノクロームと墨
これは、唐招提寺の障壁画、「濤声」(部分)ですが、これと「揚州薫風」は2階に展示されています。少し照明を落とした静寂な雰囲気の中、ほのかに畳の
よい香りが・・・と思っていたら、目の前に現れたのが、
どこまでもつづく青い壮大な海
鑑真和尚の生誕の地ー揚州に
薫るがごとく垂柳を揺らす風
以上の他にも、
Feature 1 ドイツ留学
Feature 3 〈自然と形象〉と《たにま》
Feature 4 窓
Feature 5 唐招提寺の障壁画 などに見られる
さまざまなスケッチも今まで、あまり目にすることも出来なかったので、とても良かったです!
特に、連作スケッチの中にはかわいらしいタッチの、優しい色使いのものが見られました。作品では「私の窓」が気に入りました。
つづく












