その痛みや不調、頑張って対処していませんか?
頭痛や生理痛など自身の身体の不調と付き合いながら、日々を過ごしている方は多いのではないでしょうか。
・痛み止めをお守りのようにいつもカバンに入れている
・お腹や腰にカイロを貼ったり、温活を続けている
・マッサージやストレッチを試している
そんなふうに、自分なりの方法で対処している、という方も多いと思います。
薬や温活、マッサージも、痛みと付き合うための大切な方法だと思います。
それでも、繰り返す痛みや身体の不調の背景には、"筋膜"が関係していることがあるかもしれません。
今日は、その痛みや身体の不調と、筋膜のつながりについて、話していきたいと思います。
なぜ、ケアを続けても痛みがくり返されてしまうのでしょうか?
マッサージを受けているときは、らくになる。
カイロで温めているときは、やわらぐ。
でも、
しばらくするとまた、同じ痛みが顔を出す。
そんな経験をされている方も、多いのではないでしょうか。
これは、頑張り方がたりないせいではない、と感じています。
多くのケアは、痛みを感じている場所そのものに、アプローチするものです。
肩がこっていれば肩を、お腹が痛ければお腹を、ほぐしたり温めたりする。
それ自体は、とても自然なことだと思います。
けれど、同じ痛みを繰り返してしまうとしたら。
▼ 痛みの原因は、痛みを感じている場所とは、別のところにあるかもしれません
・痛む場所をケアしても、原因がそこになければ、痛みは戻ってきやすい
・原因になっている場所にも目を向けることで、違った景色が見えてくることがある
痛みの場所と、原因のある場所は、違うのかもしれません
例えば、頭痛でお悩みの方のなかには。
肩や首のこりが原因だと感じて、マッサージを続けている方もいらっしゃると思います。
たしかに、肩や首のこりが、頭痛につながっていることは、あるかもしれません。
でも、それだけでは説明がつかない痛みも、あるように感じています。
生理痛なのに、頭まで締め付けられるように痛くなる。
お腹や腰を温めても、その日によって、やわらぎ方が違う。
そんなふうに、痛みがあちこちに顔を出すとき。
身体のなかで、何かがつながっているのかもしれません。
・痛みを感じる場所:いま、つらさとして現れているところ
・原因のある場所:そのつらさの、もとになっているところ
この2つは、必ずしも同じ場所とは限らないと、臨床のなかで感じています。
▼ 痛む場所と、原因のある場所が離れていることは、珍しくないのかもしれません
・頭が痛いからといって、原因が頭にあるとは限らない
・お腹が痛いからといって、原因がお腹にあるとは限らない
では、なぜ、離れた場所が影響し合うのでしょうか。
その鍵になるのが、「筋膜」という身体のつながりです。
筋膜とは、いったい何なのでしょうか?
筋膜は、全身をひとつにつなぐ膜
筋膜とは、筋肉を包んでいる膜のことです。
コラーゲンの線維と、ヒアルロン酸、それに水分からできているといわれています。
コラーゲン線維の層と、ヒアルロン酸を多く含むやわらかい層。
この2つの層が重なり合うことで、筋膜は滑るように動くことができるとされています。
また、筋膜は特定の部位だけにあるものではなく、全身を包むボディスーツのように広がっているとされています。
局所のトラブルが、波紋のように広がっていくこと
この滑りが、うまくいかなくなることがあります。
ケガや手術のキズ、身体の使いすぎ、あるいは、長く動かさずにいること。
そうしたできごとの積み重ねにより、
ヒアルロン酸の層がベトベトとしてきて、筋膜の滑りは悪くなってしまうといわれています。
滑りが悪くなった筋膜は、まわりから過剰に引っぱられるような状態になってしまい、
それを痛みや異常な感覚として感じてしまうことがあると言われています。
そして、筋膜は1か所で完結しているものではなく、全身につながっています。
池に石を投げ入れると、波紋がまわりに広がっていくように、筋膜も影響を広げていくことがあります。
▼ 1か所の滑りの悪さが、つながった先の離れた場所にまで影響を与えていることがあると、臨床のなかで感じています。
・筋膜は、全身をひとつにつなぐように広がっている
・筋膜の滑りが悪くなることで、痛みや身体の不調の原因となることがある
・筋膜の影響は、滑りが悪くなった場所から離れた場所に広がることがある
なぜ、頭痛や生理痛にも筋膜が関係することがあるのでしょうか?
頭痛や生理痛も、この「波紋」が広がっていくのと同じしくみで起きていることがあります。
筋膜には、
痛みなどの感覚を感じ取るセンサーが、筋肉のおよそ10倍あるといわれています。
そのため、
筋膜の滑りが悪くなると、それを身体が痛みや身体の不調として感じ取ってしまうことがあると考えられています。
また身体のなかには、内臓とつながっている筋膜もあるといわれています。
内臓とつながる筋膜の特徴:
・内臓を正しい位置に保ち、動きを支えている
・隣り合う臓器どうしが、おたがいに影響し合わないようにしている
・血管や神経の通り道になっている
頭痛や生理痛も、
原因は首や肩、お腹のこわばりだけとは限りません。
身体はひとつにつながっているからこそ、
身体の思わぬ場所のこわばりが、身体の不調に影響していることがあります。
*これらは臨床を重ねていくなかで感じていることであり、すべての頭痛・生理痛が筋膜によるものと言い切れるわけではありません。
・筋膜には、痛みなどの感覚を感じとるセンサーが多くあるといわれている
・お腹や骨盤まわりには、内臓とつながる筋膜もある
・頭痛も生理痛も、離れた場所の筋膜の状態が関わっていることがある
筋膜という視点を持つと、何が見えてくるのでしょうか?
痛みや身体の不調が起きている場所だけを見ていると、
「なぜ繰り返すのか」が、わからなくなってしまうことがあります。
しかし、
筋膜という視点を持つと、
痛みの場所と、その背景にある原因の場所を分けて考えられるようになります。
筋膜という視点を持つと、見えてくること:
・痛む場所のケアだけでなく、そこにつながる場所にも目を向けられること
・マッサージをしても変わらなかった理由に、気づけるかもしれないこと
・自分の身体を、ひとつのつながりとして捉えられること
これまで頭痛や生理痛のお悩みを伺うなかで、
お腹を温める、肩をほぐす、ストレッチをするなど、さまざまな工夫をされてきた方に、たくさん出会ってきました。
それでも痛みが変わらないとき。
その工夫自体が間違っているのではなく、
見ている場所が、痛みの背景とは少し違っていただけなのかもしれません。
*筋膜という視点は、これまでのケアを否定するものではなく、選択肢の1つとして加わるものだと感じています。
▼ 痛みの場所だけでなく、身体全体のつながりに目を向けることで、これまで気づかなかった背景が見えてくることがあります
・痛む場所と、原因の場所を分けて考えられるようになる
・これまでのケアを否定せず、視点を1つ増やすことができる
このつながりを意識することは特別なことではなく、
自分の身体と、少し違う角度から向き合ってみる、小さな1歩なのかもしれません。
さいごに
筋膜は全身をつなぐボディスーツのような膜であり、
毎日の姿勢や過去の身体の負担を記憶して硬くなっていく性質を持っています。
「身体の同じところが何度も繰り返し痛くなる」
「マッサージをしても効果がなかなか続かない」
そうした感覚の背景には、筋膜のこうした特性が関わっている可能性があります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
🌿conditioning studio🌿
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