深川栄洋監督が脚本も兼任した「あなたの息子ひき出します」。主演は監督のパートナーの女優、宮澤美保。
彼女が演じた典子は、引きこもりになった家庭に赴き、引きこもっている人を「ひき出す」仕事請負人。
大森南朋演じる引きこもりは、典子の息子と親しくなることで20年の引きこもりを脱する。しかし、そのことで、想像もしない出来事が起こってしまう、
「あなたの息子ひき出します」★★★★☆
深川監督はこの作品を自主制作で完成させている。それに共鳴したと思われるキャストが豪華。吉行和子、柄本明、天海祐希、江口のりこ、かとうかず子、西岡徳馬などが登場。
映画はタイトル通りの物語かと思いきや、後半意外な展開。主人公典子の息子が大森南朋演じる男に刺される。その背景には、大森の幼児への性的虐待があった。
引きこもりの話から幼児への性的虐待の話へと転化する。
そこは評価のわかれ目。タイトルと予告編では、その部分はすっかり削られいる。話を膨らませる監督の意図はわかるけど、観客としては、戸惑いが残る。
それでも、監督の自主映画で負担を背負っても作りたいと思うパッションのあり方はいい。
これは余談だけど、少し前、渋谷のシネマヴェーラで柄本明さんが席が隣になった。映画始まる前に数分だけお話をした。
もうすぐ横浜流星主演の新作が公開する監督。その監督の作品をその日の午前中に観ていたのだ。柄本明さんも出演する映画。
なので「先ほど映画観ました」とお伝えしたのだ。そうしたら柄本さん「あの監督はダメだね」とばっさり。
その前に深川監督の映画も観ましたとお話したら、柄本さんは即座に「深川はいいよ」と断言。
今回の豪華なキャストは、そんな深川監督への愛があるなと感じた次第。
