1952年にジョン・ヒューストンが監督した「赤い風車」。主人公はロートレック。ムーラン・ルージュに入り浸りの画家。彼の絵は踊り子たちに大人気。いつも「私のこと描いて」とせがまれる。そんな彼には、ある肉体的な欠陥があった。
「赤い風車」★★★☆☆
生涯、男のオブセッションを描いて来たジョン・ヒューズ。一見、彼らしくないパリの有名画家という素材。でも、やっぱりヒュートン好みの素材だった。
ロートレックは幼少の時の怪我で身長が伸びなかった。小人のような男。その外見でバカにされることもあるけど、それでも彼には溢れる才能がある。
でも、その容姿で女には好かれないという、絶対的なコンプレックスを抱えている。実はロートレックは名門で裕福な家の出。しかし、父親は歓楽街で身をついやす息子に愛想を尽かしている。
画家として評価されても「あんな場末を素材にして」と一才認めようとはしない。それはロートレックとの決定的な確執になっている。
好きな女からもつれなくされ、孤独に生きるロートレック。しかし、彼の世間での評価は上がる。それだけに報われない思いは募るという映画。
ホセ・ファーラーはこの画家を怪演。アカデミー賞候補になっている。それにしても、ロットレックの短躯な体。どう処理しているのだろか?今ならCGで再現できるけど、1950年代でどんな作業をして映像に仕立てたのか?
それにロートレックがそれほどの名門の出とは知らなかった。それだけに家族には認められなかった皮肉。それもヒューストンらしさか。
